International Society of Life Information Science (ISLIS)

Journal of International Society of
Life Information Science (ISLIS)

36巻、2号、2018年9月号

 養生気功動作習熟におけるスランプの役割:気の感覚の喪失と再体制化 伊藤 精英 近赤外線分光法(NIRS)によるうつ病の左前頭葉活動の低下 木村 真人、秋山 友美、肥田 道彦、下田 健吾                                       【会長講演】 松谷みよ子の収集した民話における臨死体験 いとう たけひこ 【理事長報告】 国際生命情報科学会(ISLIS )   第46回生命情報科学シンポジウム 「古から学ぶ 癒し と 新しい科学 への挑戦」               ISLIS理事長 山本 幹男 【講演】 ピラミッド型構造物内部の瞑想による瞑想前後に検出された非接触効果         高木 治、坂本 政道、世一 秀雄、小久保 秀之、河野 貴美子、山本 幹男   【講演】 あらためて意識を、そして脳を考える 河野 貴美子 【ワークショップ】 楽しい笑いヨガエクササイズ 橋元 慶男     


  
【原著論文】Peer-reviewed  

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2, p.73)
A Comparison of Hypnotically-Induced Death Experiences and Near-Death Experiences  (Received on May 25th, 2017; Final Revised and Accepted on August 25th, 2017)    

Masayuki Ohkado1,2 and Bruce Greyson2     
1 Chubu University
2 University of Virginia

要旨:

 Past-life regression therapy has become a common practice and many people have reported that they recalled their past lives in the course of the therapy. Whether the past-life memories recalled in this way are authentic ones or not is controversial, there being both positive and negative evidence. However, irrespective of the authenticity argument, it is undeniable that the therapy can give people an opportunity to experience “death” in a safe setting. In this exploratory study, we examine whether “death” experiences occurring under past-life regression therapy is comparable to near-death experiences by using the two established instruments for assessing the phenomenological aspects and aftereffects of the latter: The Near-Death Experience scale developed by Greyson (1983) and the Life Change Inventory-Revised developed by Greyson and Ring (2004). It is shown that the scores of the two scales in “death” experiences occurring under past-life regression therapy is consistently higher than those in spontaneously occurring near-death experiences reported in one study (Goza, et al. 2014), although the scores of the NDE Scale in the former are lower in three of the four subscales than those in spontaneously occurring near-death experiences reported in another study (Greyson, 1983). The results appear to warrant further investigation of hypnotically-induced “death” experiences by using the scales designed for near-death experiences.

Keywords:  past-life regression therapy, death-experiences, mystical experiences, NDE Scale, Life Change Inventory-Revised

 


[研究発表]Without Peer-review  

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2,  p.78)
超音波観察装置を用いた BoltTape による筋の収縮動態及び形態の観察                                                                                                                                                             

   堀江 彦資朗1,2、堀江 看士朗1,3
 1.BOLT TAPE JAPAN 
2.堀江整骨院
3.孝仁会澤田病院 リハビリテーション室 
要旨:
本検証はボルトテープという製品の貼付により疼痛が緩和される、貼付したところが温かくなるという現象に対して、その客観的根拠と成り得る検証を行う為に超音波観察装置を用いて 筋の収縮動態および筋の形態を観察したものである。検証の結果、ボルトテープは筋の収縮動態が改善されるばかりでなく、構造上の特徴である羽状角にも影響を及ぼすことがわかった。ノンケミカルでこれほどの反応を示すテーピングテープはいまだかつて存在したことがなく、スポーツ・医療分野において幅広く活用できることを示唆する 。
Keywords: Bolt Tape、収縮動態、羽状角、超音波観察

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2 , p.91)
笑いヨガによる生理・心理指標の変化 −認知症の予防を目指して−   

 橋元 慶男  
                          鈴鹿医療科学大学  
要旨:
 笑いヨガは、ユーモアやジョーク等を用いずに腹の底から笑う動作を15〜20分間続ける操作的な笑いである。笑いヨガは細胞への酸素の供給量が増えるので認知症の予防効果も期待されている。筆者は60歳以上の15名(男性3名、女性12名)を対象にして、笑いヨガの前後で生理的指標(血圧、筋硬度、ストレス度)と心理的指標(2次元気分尺度、日本語POMS短縮版)を測定した。結果、血圧の低下など認知症の予防に有益な変化が見られた。
Keywords:
笑いヨガ、筋硬度、血圧、ストレス度、2次元気分尺度、日本語POMS短縮版  

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2 , p.95)
210症例のガン患者に対する低分子化フコイダンを中心とした統合医療療法による経過報告並びに潰瘍性大腸炎と大腸癌患者における 腸内フローラの同定と比較解析の報告      

 橋元 慶男  
                          鈴鹿医療科学大学  
要旨:
 癌の統合医療として用いられる療法には様々なものがある。当院において各症例と体質に合わせた統合医療と低分子化フコイダンを組み合わせて治療を行った210症例の治療効果について評価判定の結果を報告する
Keywords:
統合医療、低分子化フコイダン、潰瘍性大腸炎、大腸癌、星状神経節ブロック、腸内細菌、酪酸産生菌  

 (J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2, p.99)
1990年と2010年代の大学生の不思議体験の比較 −デジタルネイティブ世代の信頼と不思議体験:その3−    

小久保 秀之  
国際総合研究機構 生体計測研究所
要旨:
1990年頃、医療従事者5184人、大学生684人を対象に、不思議体験の体験率の質問紙調査が行われた。筆者は2010年代の大学生の不思議体験の体験率を調べており、時代とともに不思議体験の体験率がどのように変化したかを大学生のデータで比較・検討した。2013年〜2018年までの大学生(有効データ: 1126件)の体験率を1990年の大学生(684件)の体験率と比べた結果、既視感は53%が71%に、ESP体験は24%が39%に、体脱体験は6%が11%に増加し、第六感の存在を信じるという第六感信奉は71%から56%に減少していた(いずれもp < 0.001)。一方、金縛り体験は34%と36%、死者気配は17%と18%となっており、時代の違いによる体験率の違いはなかった。この結果は不思議体験の体験起因説を支持すると考えられた。。
Keywords:
不思議体験、特異体験、既視感、金縛り、ESP、体脱体験、死者気配、第六感信奉  

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2 , p.104)
胎内記憶を語る子供の新たな調査方法    

大門 正幸    
1 中部大学 大学院国際人間学研究科
2Division of Perceptual Studies, University of Virginia 
要旨:
  Ohkado and Ikegawa (2014)やOhkado (2015)で示したように、1960年代にイアン・スティーヴンソン博士が開始した過去生記憶を語る子供達の調査・研究は、中間生記憶や狭義の胎内記憶、誕生時記憶と合わせて、「脳還元主義では説明できない記憶の研究」として包括的に扱うことが可能である。本稿では、これらの記憶の総称として、池川明博士が提唱し、広く知られるようになった「胎内記憶」という用語を用いることにする。胎内記憶研究について提起される批判のひとつは、子供が記憶について語り始めた時点から調査が開始される時点までに時間差があるために、周りの影響によって子供の記憶が変えられてしまっているのではないか、という懸念である。一般に、子供が大人よりも被暗示性が高いという事実を勘案すると、この問題の克服は胎内記憶研究にとって大変重要な課題であると言える。本稿では、そのような問題に対する対策の一つとして、胎内記憶を語ったことのない子供に記憶について訊ねる場面を録音する方法を提案したい。
Keywords:
胎内記憶、過去生記憶、中間生記憶、誕生時記憶、調査方法    

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2,  p.109)
未知なる効果を検出する生体センサの生体反応リズム    

高木 治1、坂本 政道2、世一 秀雄1、小久保 秀之1、河野 貴美子1、山本 幹男1
1国際総合研究機構(IRI) 情報研究センター
2潟Aクアヴィジョン・アカデミー
要旨:
これまでの我々の研究において、ピラミッド型構造物(PS)が単独で存在した場合、非接触効果は検出されなかった。しかしPS頂点に、時間的に周期変動する非接触効果が存在する可能性がある。我々は非接触効果を特定の時間帯における平均値として求めた。その結果PSが単独で存在した場合、非接触効果は誤差の範囲でゼロであった。この結果に間違いはないが、非接触効果の時間的な周期変動が見過ごされた可能性がある。PS頂点における周期的な非接触効果を検証するため、我々はまず生体センサ(キュウリ果実切片)の生体反応リズムに連動したガス放出の特性を理解しておく必要がある。実験の結果、次のことが判明した。(1)生体センサの設置時刻と、測定ガス濃度との間に周期性があること。ガス濃度の周期性は季節によって異なった。夏期は1周期が6時間、冬期は1周期が24時間の周期変動であった。(2)キュウリ切断面の方向が、成長軸の向きと逆方向の場合、同方向の場合と比べて、ガス濃度が平均で約7.5 ppm(約2%)高くなること(p=3.8×10-2, n=1817)。キュウリ切断面の方向が違う表面から放出したガス濃度の比を計算した結果、昼と夜とでは比の値が変化すること(p=1.5×10-6, n=1292:昼,n=525:夜)。
Keywords: ピラミッド、非接触効果、生体センサ、生体反応リズム、キュウリ、ガス

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2, p.110)
養生気功動作習熟におけるスランプの役割:気の感覚の喪失と再体制化                                                                                                                     

伊藤 精英
公立はこだて未来大学
要旨:養生気功の一種である内養功動功・易筋行気法は、意と気と力の一体化により練功者に心身の健康をもたらすだけでなく、深い瞑想状態へと導くことがある。この意味で、易筋行気法はヨーガ、太極拳などと同様に瞑想運動(meditative movement; e.g. Klein 2017)と見なすことができる。昨年の本学会においては動画記録の残っている2015年初期の演舞と2017年の演舞とを比較し、練功による動作の変化と心身の状態、特に耳鳴、聴覚過敏の程度との関連性について発表したが、今回は17年10月から18年4月までの練功経過について、動功習得におけるいわゆるスランプとその脱出方法について一人称研究アプローチによる記述を試みる。本分析には、練功当事者(著者)及び指導者の文章記録、演舞の動画記録を用いた。この動画記録をもとに、演舞の冒頭部分の吸気に相当する動作時間を求めたところ、17年10月では18.59秒、18年4月では22.94秒であったのに比較して、18年1月では8.73秒であり、2分の1以下に短くなっていた。吸気時間の比較と文章記録の分析を総合すると、17年11月から18年2月までがスランプ期であり、18年3月が回復期であることが推測できた。本発表では、スランプ脱出に関連する要因を呼吸の調整及び自己受容感覚の観点から議論する
 
Keywords:
気功、易筋行気法、練習効果、瞑想的運動、呼吸の調整

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2, p.111)
近赤外線分光法(NIRS)によるうつ病の左前頭葉活動の低下                                                                                                                     

木村 真人1、秋山 友美1、肥田 道彦2、下田 健吾1
1日本医科大学千葉北総病院・メンタルヘルス科
2日本医科大学付属病院・精神神経科
要旨:最近の近赤外線分光法(NIRS)の研究では、言語流暢性課題によるうつ病の前頭側頭の機能低下が示されているが、それぞれの抑うつ症状に影響を及ぼす障害領域は依然として不明である。我々は多チャンネルNIRSを用いて、うつ病の言語産生課題中の前頭側頭機能を検討した。さらに、どのような抑うつ症状が、前頭側頭機能に影響するのかを明らかにすることを目的とした。この研究には177名の大うつ病患者と50名の健常対照者が参加した。研究は、日本医科大学千葉北総病院倫理委員会の承認を受け、被験者に十分な説明を行った後実施した。被験者は、言語流暢性課題中の脳活動を比較された。うつ病患者は健常対照者に比較して両側前頭側頭領域の有意な低活動を認めた。抑うつ気分と興味や喜びの喪失といった必須の症状を持つ群は、うつ病が寛解して残遺症状のある群と比較して、左外側前頭側頭の有意な低活動を認めた。我々の結果は、言語流暢性課題による両側前頭側頭領域の機能低下を示した。さらにこの課題による背外側前頭前野を含む左前頭側頭の機能低下は、患者が抑うつ気分と興味や喜びの喪失から回復したかどうかを反映している可能性を示唆している。
 
Keywords:
うつ病、言語流暢性課題、必須症状、近赤外線分光法、背外側前頭前野

[会長講演]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2, p.112)
松谷みよ子の収集した民話における臨死体験                                                                                                                      

 いとう たけひこ
和光大学
要旨: 童話作家で有名な松谷みよ子の『現代民話考5 あの世へ行った話・死の話・生まれ変わり』(立風書房1986/ ちくま文庫2003)には臨死体験が246話収録されている。この記録はこれまで臨死体験研究では注目されてこなかった。今回は各話の内容の質的分析と、テキストマイニングによる量的分析の結果を報告し、いとう・三浦(2016)などの先行研究と比較検討する。
 
Keywords:
 臨死体験、民話、ナラティブ、テキストマイニング、

[理事長報告]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2,  p.113)
国際生命情報科学会(ISLIS ) 合宿 第46回生命情報科学シンポジウム 「古から学ぶ 癒し と 新しい科学 への挑戦」 学術部門:第46回国際生命情報科学会(ISLIS )学術大会 一般部門:第46回生命情報の科学フォーラム 2018年8月24日-27日(金-月) 和歌山県橋本市 高野山麓天然温泉 「ゆの里」  合宿XII  開催趣意説明

山本 幹男
国際生命情報科学会 (ISLIS) 理事長・ 編集委員長
国際総合研究機構 (IRI) 理事長
要旨:
今回の第46回生命情報科学シンポジウムは、第12回の合宿として、「古から学ぶ癒しと新しい科学への挑戦」を主テーマとして掲げ、2018年8月24-27日(金〜月)に和歌山県橋本市 高野山麓の高名な天然温泉「ゆの里」にて、橋本市と市教育委員会の後援や地元の協力を得て、関西で初めて、国際生命情報科学会(ISLIS )が主催する。学術発表・臨床報告・講演と共に、一般人も大いに楽しめる、実践的なセミナー・ワークショプ・体験報告・実演・実技指導も多い。また、高野山や高野山大学等のツアーもある。多くの方の参加・入会を期待する。ISLISは1995年の創立来23年、生命情報科学シンポジウムを年2回、主として大学内で主催し、2007年来夏は合宿形式で、2017年伊豆長岡温泉(市後援)、2016年長野県佐久市(市後援)、2015年長野県伊那市(市後援)、共に延べ100名超、2014年山梨県北杜市(市後援)延べ500名超にて開催してきた。この間に、本格的な国際シンポジウムも幕張、韓国やブラジルで開催し、英文と和訳付の国際学会誌Journal of International Society of Life Information Science (J.Intl.Soc.Life Info.Sci. or Journal of ISLIS)を年2号定期刊行し、総計6,000頁以上の学術論文と発表を掲載し続けてきた。また単行本「潜在能力の科学」も出版した。ISLISの設立趣意は、物質中心の科学技術から、こころや精神を含んだ21世紀の科学技術へのパラダイム・シフト(枠組革新)を通じ、人間の「潜在能力」の開花により、健康、福祉、教育と社会および個人の幸福や心の豊かさを大きく増進させ、自然と調和した平和な世界創りに寄与する事である。現在の科学知識の延長で説明が出来そうも無い不思議なこころや精神を含んだスピリチュアル・ヒーリング、気功、潜在能力、超心理現象などの存在の科学的実証とその原理の解明を追求して来た。この間に、不思議現象の存在の科学的実証には多くの成果を挙げた。しかし、その原理の解明は世界的にもほとんど進んでいなく、今後の課題である。ISLISは現在、世界の11カ所に情報センターを、15カ国以上に約200人の会員を、擁している。次回の第47回生命情報科学シンポジウムは、主テーマ「未知なる科学への挑戦Y」で2019年3月9-10日(土日)に東邦大学医学部3号館(大田区大森)にて開催予定で、演題募集中である。  
Keywords:  国際生命情報科学会、ISLIS、科学、不思議、世界像、世界観、潜在能力、催眠、心、精神、脳、スピリチュアル、代替医療、CAM、統合医療、IM、超常現象、超能力、超心理、気功、ヨーガ、 瞑想、幸福、橋本市、高野山、パワー、スポット

[講演]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2, p.112)
ピラミッド型構造物内部の瞑想による瞑想前後に検出された非接触効果                                                                                                                                      

高木 治1、坂本 政道2、世一 秀雄1、小久保 秀之1、河野 貴美子1、山本 幹男1
1国際総合研究機構(IRI) 情報研究センター
2潟Aクアヴィジョン・アカデミー
要旨:
 
我々は2009年4月以来、瞑想者がピラミッド型構造物(PS)の内部で瞑想する実験を継続している。そして、PS頂点に置かれた生体センサ(キュウリ果実切片)に対して、PS内部の瞑想者が直接触れることなく影響を及ぼす作用(非接触効果)の研究をおこなってきた。非接触効果の検出は、我々が既に確立していた、キュウリ切片から放出されたガス濃度を測定する方法と解析法とを利用して行われた(零点同時補正法)。実験は3つの部分、瞑想前実験、瞑想中実験(瞑想者がPS内部で瞑想)、瞑想後実験からなっていた。瞑想者がPS内部に居る場合(瞑想中実験)と居ない場合(瞑想前後実験)とを比較した結果、生体センサへの影響が異なることを発見した(p=3.13×10-10)。さらに、瞑想後の非接触効果の特徴(ピラミッド型構造物が関与した遅延を伴う特異な非接触効果)を解明した。最近の研究により、瞑想前の非接触効果の特徴が明らかになりつつある。今回は、瞑想前の非接触効果と瞑想後の非接触効果とを比較した内容を発表する。 キーワード:
Keywords:
ピラミッド、瞑想、非接触効果、生体センサ、キュウリ、ガス、遅延効果  

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2,  p.118)
あらためて意識を、そして脳を考える  

   河野 貴美子 
国際総合研究機構(IRI) 生体計測研究所
要旨:
 筆者は第36回ISLISシンポジウムにおいてヒトの進化の過程を辿りながら、各段階の脳構造から、意識とは何かを考察した(ISLIS誌 31(2): 187, 2013)。それ以前にも脳波から意識について考え、各種瞑想法、気功法、催眠等、日常とは異なる意識状態における計測など、さまざまな角度からの検討を続けてきた。意識は脳だけにあるわけではない、という考え方もあり、さらに分野を広げた議論が求められるであろうが、筆者はまず脳の機能としてどこまで説明可能かしっかり検討した上で、広げていくことが必要と考えている。今回、明らかな脳の機能としての思考活動に焦点を当て、神経回路の形成過程を追いつつ、ヒトにおける顕在的な意識の形成から意識全般についてあらためて論じてみたい。

Keywords:脳機能、階層構造、旧皮質、新皮質、左右半球機能 

[ワークショップ]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.36, No.2,  p.119)
楽しい笑いヨガエクササイズ     

   橋元 慶男  
笑いヨガ教師、臨床心理士、健康運動指導師、健康指導師他 鈴鹿医療科学大学特任教授、トータルヘルス研究所 顧問  
要旨:
 今や笑いヨガが世界中に普及し、各方面で生活に取り入れられています。国内でも笑いヨガインストラクターの活躍により、笑いヨガの普及と恩恵に各方面で注目され始めました。私は笑いヨガの心身の健康に及ぼす効果について、実証的な研究を積み、博士の学位(心身健康科学)を取得しました。  笑いヨガの研究業績を機会に、多くの笑いヨガの実践家や関心のある方がエクササイズの成果として、笑いヨガの自然治癒力や生命力を高める療法的な効用を認識し、広く社会に普及し、自然治癒力を高めることをサポートする笑いヨガの研究団体として「笑いヨガ療法学会」を立ち上げました。うつ病を別称「笑い欠乏症」といわれるクライエントに、笑いヨガを指導して成果を上げています。笑いを通じて「生きる力」を引き出す笑いヨガで、ケアサポートして、質を高める心身の健康に寄与する21世紀の社会の担い手として、広く社会にアピールしたいと思います。 〈笑いヨガ〉 ・アロハ笑い・1M笑い・ミルクシェーク笑い・挨拶笑い・携帯電話笑い ・静電気笑い・カルカッタ笑い・謝罪笑い・サイレント笑い・恥ずかし屋笑い 等

Keywords:笑いヨガ、リラックス効果、ストレス軽減、集団力学 。

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Last Modified: Septenber 1, 2018