International Society of Life Information Science (ISLIS)

Journal of International Society of
Life Information Science (ISLIS)

32巻、1号、2014年3月号

要旨 



[Interview Article]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.7)
電話、テキストメッセージ、電子メール着信におけるテレパシー

ルパート・シェルドレイク
純粋知性科学研究所

要旨:
電話着信時のテレパシーは現代社会で最もありふれたテレパシー現象である。この現象は普通、親子、夫婦、仲の良い友達のような強い絆や感情的関係のある人々の間で起こる。本実験の被験者は4人の呼び出し人のうちの誰からの着信かを特定しなければならなかったが、その平均得点は偶然期待値25%を上回る非常に有意な結果であった。呼び出し人は無作為に選ばれ、被験者は電話に出る前に誰からの電話かを推測した。この肯定的結果は、オランダのアムステルダム大学とドイツのフライブルグ大学で独立に再現されている。類似のテレパシー的現象が電子メールと短文連絡サービス(SMS)のお知らせの着信でも起こるようだ。これらを使った実験は偶然を上回る有意な結果を示した。テレパシーではなく予知を検出するようデザインされた電話・SMS実験は偶然レベルの結果となり、テレパシー実験の結果は予知ではなく本当にテレパシーであることが示唆された。現在、自動化テレパシー実験システムを使って誰でも携帯からこの研究に参加できるようになっている。この様式のテレパシーは近代的な通信技術とともに発達したものであり、電話やメッセージが着信する前に送信者の意図をテレパシー的に検出することで起こるのだろう。
Keywords:
テレパシー、電話着信、電子メール、SMS、短文連絡サービス

[事例研究] Peer-Reviewed

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.16)
形状記憶合金と超弾性合金を使ったマクロPKの研究 -市民の科学がもたらす可能性-

渡辺 宙明1、小久保 秀之1,2
1ラボAP21
2国際総合研究機構 生体計測研究所、3明治大学 意識情報学研究所

要旨:
一般に科学実験は高価な機材を必要とするが、適切な工夫を行えば特別な装置を使わなくとも科学的知見を得ることができる。本研究はマクロPK(念力)現象のうち、スプーン曲げと呼ばれる現象(psychokinetic metal bending: PKMB)に市民の科学として取り組んだ1例である。肉眼・ビデオ・電子顕微鏡によるPKMBの観察実験を経た後、形状記憶効果をもつNi-Ti合金(形状記憶合金と超弾性合金)による実験を行った。結果、超弾性効果をもつ合金がPKMBによって変形した。これはマクロPKに反応しやすい新素材が開発可能であることを示唆した。
Keywords:
市民の科学、Ni-Ti、形状記憶合金、超弾性合金、スプーン曲げ、マクロPK、念力

[研究発表]
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.34)
在宅看護におけるヒーリングタッチの効果に関する事例検討
 −パーキンソン氏病の女性の疼痛と心理的苦痛と不眠の軽減効果−  

中 ルミ1、いとう たけひこ2
1国際ヒーリング看護協会
2和光大学 現代人間学部 心理教育学科
要旨:
【目的】本研究の目的は、パーキンソン氏病を発症した患者に対するヒーリングタッチの効果を検討することにある。
【方法】パーキンソン氏病を発症した74歳の女性を対象に毎週1回1時間の訪問によるヒーリングタッチの評価を毎月1回行い、その変化を検討した。【結果】筋肉の拘縮の緩和、精神的リラクゼーションの進展、不眠の改善、の3つの効果が顕著に見られた。
【考察】身体と、心理と、生活習慣の改善という、3つの側面でヒーリングタッチの効果が確認できた。
Keywords: ヒーリングタッチ、在宅看護、パーキンソン氏病、緩和ケア

[研究発表]
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.44)
津波と原発の子どもたちの時間的展望への影響:作文のテキストマイニング研究より

 いとう たけひこ
和光大学 現代人間学部 心理教育学科
要旨:
【目的】本研究の目的は、東日本大震災を経験した子どもたちの作文から、子どもたちの語りの特徴を明らかにし、津波体験と原発被害体験の違いによりどのような願望の違いが見られるかを明らかにすることである。【方法】分析対象は4冊の本に掲載された161編の作文。
【結果】津波被害が有る子どもたちは「この震災を忘れたくない」、「この震災のことを伝えていきたい」と述べている。原発被害にあった子どもは、「もとの生活にもどりたい」、「早くもとのような町にもどってほしい」思いと、原発被害のため避難生活を続ける中、離れ離れになった「友だちに会いたい」、「遊びたい」という現在の願望が述べられていた。
【考察】津波被害の子どもたちは被害を過去のものと受け止めているが、原発被害体験の子どもたちにとって作文時点での被害は現在進行形だった。

Keywords:地震・津波・原発・テキストマイニング・時間的展望

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.49)
非接触ヒーリングにおける生体センサの反応パターンの研究から 
 〜年齢とヒーリング力との相関〜

南 愛梨1、薄井 孝子1、小久保 秀之2,3
1. ユリア心理サポートオフィス
2. 国際総合研究機構 生体計測研究所
3. 明治大学 意識情報学研究所
要旨:
ヒーリングを施すヒーラーの特性と効果に関して検討を行った。被験者がヒーリングを行った実験試料(白いぼきゅうり)の反応をガス測定と蛍光測定法(4波長帯)とで測定し、主成分分析によってヒーリング方法の違いの影響を除去した結果、年齢とガスJ値が負相関していることがわかった。ヒーリング能力と年齢という生物学的要因に強い関連性があることが示唆されたが、ヒーリング方法の違い以外にまだ除去すべき要因があると考えられた。
Keywords:
非接触ヒーリング、主成分分析、ヒーラーの年齢

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.56)
高齢者における操体呼吸の生体に及ぼす効果

石濱 慎司1、石濱 加奈子2、田中 幸夫3
1東京農工大学大学院
2洗足こども短期大学
3東京農工大学
要旨:
本研究では、簡便な体操と呼吸法からなる操体呼吸法を行った時の呼吸量、呼吸リズム、タイミングについて、breath by breath方式による呼気ガス分析装置を用いて測定し、呼吸に関する基礎データを得るとともに熟練度による違いについて比較検討をおこなった。対象者は、熟練者1名と初心者7名であった。操体呼吸法は、西野呼吸法をベースとした呼吸法と体操を行った。その呼吸応答の結果、呼吸数において、熟練者は運動前安静に比較し、運動後安静で低下し、初心者群は増加した。一回呼吸時間は、運動後安静において初心者群より熟練者が長くなった。一回換気量は、初心者群において、運動前安静と運動後安静に変化がなかったのに対し、熟練者のそれは高くなった。操体呼吸法を実施することにより、換気効率が向上することがうかがえる。特に熟練者は、足芯呼吸において呼息と吸息をコントロールすることにより、ゆっくりと深い呼吸をおこない、動作と呼吸を調和させていることが考えられる。

Keywords:
Long breathing exercise method, Respiratory rate, Tidal volume, Ventilation, Inspiration, Expiration

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.64)
指尖脈波を用いた各種刺激の特徴解析

足達 義則1、笹山 雪子2
1中部大学
2西南女学院大学
要旨:
同じ刺激を受けても人により快・不快の感じ方が異なる。また、同じ人でも刺激の種類によっても受ける影響が異なっている。本研究では13種類の刺激、アイマスク、光の点滅、白色紙、赤色紙、英字新聞、漫画、ハードロック、クラシック、ラベンダー、小数の減算、片足上げ、散歩、ランニングマシンを与えたときの生体反応を安静状態(閉眼で座る)との比較で指尖脈波から解析した。具体的には、R-R間隔の時系列データをウェーブレット解析とLF/HFで解析し個人の特徴と刺激の特徴の抽出を試みた。。
Keywords:
画像刺激、音刺激、匂刺激、頭脳負荷刺激、運動刺激、脈波形、心電図

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.73)
甘味料によるストレス改善効果             

橋爪 秀一1、河野 貴美子2、小久保 秀之2
山本 幹男2、桂川 秀嗣3、鎌田 明彦4、渡辺 恒夫3
1Idea-Creating Lab
2国際総合研究機構
3東邦大学
4アイリテック株式会社
要旨:
甘味料のストレス改善効果を、心理生理学指標である皮膚伝導水準(SCL)と心拍(HR)とを用いて評価することを試みた。10名の大学生が被験者として参加し、先ずは3分間の安静の後、5分間の内田クレペリン検査及び3分間の暗算により、ストレスを負荷した。その後、甘味料として砂糖、エリスリトール及びサッカリン、更にはコントロールとしての5%デンプンペーストを1分間で摂取した後、椅子に静かに開眼で座ることによる安静を10分間、更に閉眼での安静を3分間行った。RussellとLaniusの気分特性モデル(Russell and Lanius model of the affective quality)により解析した結果、砂糖のみが強いストレス改善効果を有することが明らかになった。これらの結果から、甘味にストレス改善効果があるのではなく、砂糖は砂糖自身にストレス改善効果があると考えられる。
Keywords:
砂糖、ストレス改善効果、皮膚伝導水準、HR、RussellとLaniusの気分特性モデル

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.78)
身体へのテーピングによる自律神経の動態変化             

鎌田 明彦1、河野 貴美子2、小倉 才子3、加瀬 建造4
1アイリテック株式会社
2国際総合研究機構
3(一社)心と身体と気を元気にする気診研究所
4キネシオテーピング協会
要旨:
人体運動機能学の観点に基づいて身体の各部位へテープ貼付することによって筋肉疲労の回復や患部の治癒が促されると考えられている。近年この療法は統合医療の一種として多くの国々でそのエビデンスを求める研究がされている。身体へのテープ貼付部位の違いによる自律神経の作用動態に関して、心理的負荷実験における瞳孔対光反応ならびに心電図(R-R間隔)の測定、解析によって考察してみた。これらのテープ貼付部位の違い(手掌、手背、胸鎖乳突筋)によって、瞳孔径(縮小から拡大そして縮小へ)及び縮瞳率(増加から減少そして増加へ)さらにR-R間隔の解析結果(HFとLF/HFとの負相関)の変化傾向が観測された。この観測結果から相対的に、手掌の場合は交感神経作用を、手背の場合は副交感神経作用を、胸鎖乳突筋の場合は交感神経作用を強めることが示唆された。
Keywords:
taping、自律神経、瞳孔対光反応、心電図(R-R間隔解析)

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.79)
光トポグラフィー検査の実際と有用性について 

秋山 友美、木村 真人
日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス科
要旨:
光トポグラフィー検査は、精神科の先進医療で近赤外光を用いて言語流暢性課題時の血流パターンにより、うつ病、双極性障害、統合失調症のうつ状態の鑑別を補助する検査である。当科における検査の実際と、双極性パターンを示す患者の背景因子、うつ病者と健常者におけるうつ状態との比較、先進医療外であるが脳卒中後うつ病(器質性うつ病)の結果などについて紹介する。
Keywords:
NIRS、うつ病、 双極性障害、 統合失調症、 PSD、 精神科、 先進医療

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.80)
内面美容の重要性
   〜疑似科学からの脱却のための自然科学・人文科学的考察〜             

居藤 タカセ1、斉藤 大法2
1日本統合医療美容学会
2要唱寺
要旨:
現在、美容業界・健康業界は、誤った情報で溢れ混沌としております。今後の美容界と統合医療の良き発展にとって、医学的実証研究ならびに外面ばかりでなく栄養医学や精神面からの内面美容も必要不可欠と考えます。混乱の原因として、例えば商品に疑似科学の説明をつけると日本人は簡単に信じてしまうという背景等が考えられます。こうした日本人の心理を利用して、美容業界等において過剰な消費欲の煽り立てや紛い物が横行し、結果多大な混沌を引き起こしております。私どもは、こうした疑似科学の実体を自然科学的研究調査等によって明らかにしたいと思います。また、そうした人間(日本人)の心理を解明すると共に、老化という自然現象と人間の美の観念とのあいだの根本的矛盾をいかに克服するか、ということに言及したいと考えます。これらのことが、「美容=整形(外面美容)」に代表される近年の考え方から「美容=幸せの無限の可能性」という次なるパラダイムへの転換を促す契機となれば幸いです。
Keywords:
疑似科学、内面美容

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.81)
「幸せ言葉の繰返し効果」実験                             

大島 章嘉
ワード研究所 代表取締役
要旨:
1. 目的:幸せ度研究で、計量社会学的手法により、幸せ言葉が抽出されている。この言葉の繰返しにより、高血圧患者の高血圧抑制剤投与量が下げられるか否かの実験を行った。
2. 方法:一定以上の高血圧状態であれば薬を飲む、そうでなければ飲まない、というルールで、半年に渡り血圧を測定した。
3. 結論:月に約14日薬を飲んでいた被験者が、月3回にまで投与量を減らすことができた。幸せ言葉の繰返しの効用が実証された。
Keywords:
幸せ、言葉、血圧

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.83)
「幸せ度の効果測定」実験    

大島 章嘉
ワード研究所 代表取締役

要旨:
1. 目的と方法:13の幸せ言葉を用意し、これを1週間唱えることで、幸せ度が向上するか否かを実験し、測定した。  幸せ度水準が高いとアイデアが良く出ることが知られているが、それを数ヶ月に渡り測定し、検証した。
2. 結論:50人の被験者のうち80%以上で、幸せ度向上効果が見られた。幸せ度水準等とアイデア量の関係は、現在測定中である。
Keywords:
幸せ、言葉、アイデア

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.84)
エネルギースピリチュアルヒーリングにおける現象のとらえ方
      シータヒーリング®における脳波測定結果から             

串田 剛1、河野 貴美子2
1横浜緑園丘の上クリニック
2国際総合研究機構(IRI) 生体計測研究所
要旨:
統合医療の領域ではサイコセラピーやカウンセリングに加え瞑想や催眠なども欧米では認められるようになってきた。しかし新しいエネルギー、スピリチュアルヒーリングはまだエビデンスがないとの理由からまだ充分受け入れられているとは言い難く、特に日本ではさらにその状況は厳しい。ヒーリングの場合そのメカニズムのすべてを現存の科学で証明するのは困難である。しかしヒーリングの現場でクライアントさんあるいはヒーラー側に起きている現象はとらえることが可能であり、こうしたデータの積み重ねがエビデンスの構築になると思われる。今回90年代に自然療法家によって開発されたシータヒーリング®の施術中のクライアントの脳波測定17例の結果からヒーリングの現場で起きている現象を脳波の側面からとらえたので報告する。
Keywords:
エナジーヒーリング、スピリチュアルヒーリング 、シータヒーリング® 、脳波図ヒーリング中に起きる現象

[研究発表]

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.85)
速攻で蓄積感情、トラウマを改善させるメカニズムについて 


橋本 和哉
医療法人 春鳳会 はしもと内科外科クリニック院長、理事長
要旨:
感情が解放されないと体内に蓄積され気の流れをブロックする。それによって気分変調や対人面でのトラブルが起こるだけでなく、気質的な病気を起こすこともある。また過去の嫌な体験はトラウマとなり、パニック障害、フラッシュバック現象を起こし、日常的にも悩まされる。気の診断により、感情エネルギーの位置、大きさも特定でき、トラウマ状態はオーラ層にある感情の蓄積と考えられた。私どものクリニックで、蓄積感情、トラウマが短時間で改善した症例を提示し、改善したメカニズムを考察したことを報告する。

Keywords:
蓄積感情、トラウマ、気の共鳴診断、オーラ層

[ワークショップ]
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.86)
即効で蓄積感情、トラウマを改善させる                

橋本 和哉
医療法人 春鳳会 はしもと内科外科クリニック院長、理事長

要旨:
感情は解放されないと体内に蓄積され気の流れをブロックする。それによって気分変調や対人面でのトラブルが起こるだけでなく、気質的な病気を起こすこともある。また過去の嫌な体験はトラウマとなり、パニック障害、フラッシュバック現象を起こし、日常的にも悩まされる。気の診断により、感情エネルギーの位置、大きさも特定でき、トラウマ状態はオーラ層にある感情の蓄積と考えられた。私どものクリニックで、蓄積感情、トラウマが短時間で改善した症例を多数経験した。気エネルギーを用いたその改善方法を伝える。
Keywords:
蓄積感情、トラウマ、気の共鳴診断、オーラ層

会長講演】

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.87)
セロトニンの五つの働き:セルフケアの実践を踏まえて 

有田 秀穂
東邦大学名誉教授
 セロトニンDojo代表
要旨:
脳幹・縫線核にあるセロトニン神経は、広範な脳領域に軸索を投射して、五つの脳機能に影響を与える。(1)大脳皮質に投射して、覚醒レベルの調整を行う;覚醒時の脳波であるβ波の中に、α波が混入する状態になる。(2)POMS心理テストで気分変化を見ると、緊張・不安などのネガティブな気分が軽減し、スッキリ・爽快な気分が現れる。(3)自律神経中枢に働きかけ、交感神経が適度な緊張状態になる;起床時には、副交感から交感へのシフトを促し、ストレス時には逆に交感神経の過度の緊張状態を緩和させる。(4)脊髄や脳幹の痛覚伝導路に作用して、内因性痛覚抑制系として働く。(5)姿勢筋・抗重力筋支配の運動ニューロンに投射して、促通効果を発現させる。したがって、ウオーキング・丹田呼吸法・ガム噛みなどのリズム運動によってセロトニン神経を活性化させると、セロトニン欠乏による諸症状を改善させる。それを自験例で解説する。

Keywords:
セロトニン、脳波、うつ、自律神経

[理事長報告】
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.88
国際生命情報科学会 (ISLIS )の18年半と 「潜在能力の科学」の推進

山本 幹男
国際生命情報科学会 (ISLIS) 理事長・ 編集委員長1
国際総合研究機構 (IRI) 理事長2
超党派 国会議員連盟 人間サイエンスの会(NS) 世話人代表2
(東邦大学 理学部 訪問教授)
要旨: 国際生命情報科学会(ISLIS:イスリス)の1995年創立から18年半の活動と人間等の「潜在能力の科学」の推進について報告する。設立趣意は、物質中心の科学技術から、こころや精神を含んだ21世紀の科学技術へのパラダイム・シフトのための、実証的科学技術研究の発展、「潜在能力」等の不思議現象の原理解明、「潜在能力」の開花により、健康、福祉、教育と社会および個人の心の豊かさを増進させ、自然と調和した平和な世界創りに寄与する事である。創立以来、「生命情報科学シンポジウム」を年2回、計37回主催し、国際学会誌Journal of International Society of Life Information Science (Journal of ISLIS )を年2号定期発行し続けてきた。2002年には「潜在能力の科学国際シンポジウム」を、2004年には韓国ソウルで「Mind Body Science国際会議」を主催した。2004年には単行本「潜在能力の科学」を発行した。第7回サイ会議が統合的スピリティスト大学,クリチバ, ブラジル,とISLISの共催にて, 2011年8月にブラジル・クリチバ市にて開催された。この間不思議現象「潜在能力」の存在の科学的実証には多くの成果を挙げた。現在世界の11カ所に情報センターを、約15カ国に約230人の会員を有す。今回2014年3月15・16日に第37回大会「未知なる科学への挑戦」を初めて東邦大学大森にて開催する。毎夏主催の合宿の8回目、第38回大会「癒しと不思議の科学」は2014年8月23〜26日に初めて山梨県北杜市・増富温泉峡で250人規模で開催する。これらでは、研究発表だけでなく、一般人も楽しめる、講演、セミナー、ワークショップ、実技指導等が在り、合宿では、樹林・清流・山岳気功スポット・ツアー、瑞牆(みずがき)山登山も在る。
Keywords:
国際生命情報科学会、ISLIS、心、意識、精神、スピリチュアル、代替医療、CAM、統合医療、IM、免疫、自然治癒、健康、潜在能力、能力開発、自己啓発、美容、催眠、瞑想、癒し、気功、ヨーガ、超常現象、超能力、超心理、臨死、死後生存、世界像、世界観、不思議、未知、挑戦

[教育講演]
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.92)
脳科学における脳とは誰の脳のことか? ― 自己言及的・人称的脳科学の提唱 ―

渡辺 恒夫
東邦大学 名誉教授
要旨:
「心は脳の機能」という科学者社会の定説に代えて,「心は脳の機能が当の脳自身に現れた現象である」という定義を提案する。この定義は,「当の脳とは誰の脳か」という,脳科学で無視されてきた脳と心の人称問題を自覚させる。神経生理学(=自然科学)の方法的公準が観察の公共性なら,脳科学(=人間科学)のそれは人称的視点の整合性でなければならない。脳と心の関係について,自分の脳と意識とを同時に観察する一人称的思考実験を試みる。
Keywords:
脳の機能としての心・脳それ自身への現象としての心・人称的視点の整合性・心脳問題  


鼎談】

(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.32, No.1, p.94)
これからのヘルスケアに向けて 

渥美 和彦1、帯津 良一2、有田 秀穂3
1東京大学名誉教授、日本統合医療学会名誉理事長
2帯津三敬病院名誉院長
3東邦大学名誉教授、セロトニンDojo代表
要旨:
現代医学は間違いなく西洋医学の流れの中にある。西洋医学は、サイエンスをベースにして、詳細に分析され、きちんとしたエビデンスに基づき、論理的に体系化されてきた。例えるならば、森の状態を判定するのに、一本一本の木に名前を付けて、木を詳細に調べあげるやり方である。「木を見て森を見る」立場である。しかし、森を遠くからみることによって、その状態を判断することも極めて重要である。それが東洋医学(中国医学)のやり方である。現代医学は、「木を見て森を見ない」弊害を抱え始めている。病名はついても、治療ができないケースも多い。いまこそ、「病気を治す医療」から、「心と体を持った一人の人間を対象に、その病気ではなく、健康を回復・維持する医学」すなわち、西洋医学と東洋医学の統合が求められている。


International Society of Life Information Science (ISLIS)
All right reserved.


Go HOMEGO TO JOURNAL OF ISLIS
GO TO ISLIS

Last Modified: March 16, 2014