(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.49)
岡田茂吉の動的な健康観に基づく新たな健康度指標の開発と岡田式健康法の継続による変化
- 津田 康民1, 和泉 充浩2, 安田 豊顕2藤井 淳史2, 中島 宏平2
- 1(財)エム・オー・エー健康科学センター
2MOA インターナショナルサポートセンター 浄化療法育成研究チーム
- 要旨:
- 岡田茂吉の健康観に基づく新たな健康度の評価尺度を開発した。また、6段階の凝り評価用ゴムも開発した。そして、継続した岡田式健康法の実践による変化を凝りとともに測定し、その変化をQOL、Spirituality等と比較した。
- Keywords:
- view of health, stiffness, health degree, Okada health and wellness program
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.55)
医療ヨガによる外気功の簡単習得法について
- 橋本 和哉
- 医療法人 春鳳会 はしもと内科外科クリニック
- 要旨:
- 私のクリニックでは患者さんの機能維持や症状改善のため、血液、リンパ液の流れ、脊髄の矯正を目的に伝統的なヨガをアレンジした動き(医療ヨガ)を指導しているが、それにより外気功ができるかを検討した。例数は8名で、医療ヨガを行うことにより、皮膚表面温度が変化し、気を通したとき腕や姿勢の安定性が増し、AMI測定によるBP値が増強し、検者が自覚的に、また気を受けた他者も気感を認めた。このことから1回の医療ヨガを行うことでも外気功ができるようになると考えられた。
- Keywords:
- 医療ヨガ、外気功、簡単習得法
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.61)
刺激に起因する生体反応のカオス解析
- 要旨:
- 我々は常に各種刺激にさらされており、これから様々なストレスを受けている。ストレスは自律神経の働きに影響を及ぼし、長期間のストレスが病気の引き金になると言われている。本研究では、数種類の精神作業負荷、運動負荷が与えられたときに生じる自律神経の働きの変化を、心拍数、LF/HF等の値から測定し、リラックス度の指標となる副交感神経の働きを推測し、その特徴をウェーブレット解析で検討した。その結果、好きなことをすることが必ずしもリラックスにつながらないこと、座禅やクラシック音楽、自然の中での散歩がリラックスに適していることを示した。
- Keywords:
- 刺激、ストレス、LF/HF、カオス解析、ウェーブレット解析
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.71)
「順式腹式呼吸法」が心拍変動と不整脈と自律神経に及ぼす機能評価24例
- 曽 紅1,2、川島徳道1
- 1 桐蔭横浜大学大学院、帯津三敬病院養生塾ミトコンドリア細胞呼吸学園
2桐蔭横浜大学先端医用工学センター
- 要旨:
- 本研究は、順式腹式呼吸法が不整脈と心拍変動と自律神経に及ぼす機能評価を目的に24例を対象とし、呼吸法前後の変化を指尖脈波解析器で計測した。結果、順式腹式呼吸法には、心拍変動の活性効果、不整脈の軽減解消効果、低下したLF/HF値の増加、自律神経活動のバランスを整える効果があることがわかった。
- Keywords:
- 順式腹式呼吸法、心拍変動、不整脈、自律神経、指尖脈波解析
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.79)
「食」の本質はストレス改善にあり
- 要旨:
- 不随意神経である自律神経の制御下にある唾液中のクロモグラニンA を指標に用いた精神的ストレス改善効果と種々食品の売上高との間には強い正の相関が認められたことから、我々は食品を潜在意識により購入すること及び精神的ストレス改善効果が高い製品ほど、売上高も高いことを明らかにした。これは、また、ヒット商品は自律神経制御下のストレス改善効果を高めることにより達成できることを示している。食品には、一次から三次機能まであるが、一次機能(栄養機能)も、栄養不足は生体或いは細胞にストレスが加わると考えられることから、ストレスと強く関係しており、二次機能(嗜好機能)も、好き嫌いは快(低いストレス)・不快(高いストレス)に通ずることから、ストレスと深い繋がりがある。三次機能(生体調節機能)は、疾病予防機能が最重要機能と考えられるが、疾病はストレスが引き金となると言われていることから、これもストレスと強い関係がある。従って、食品の一次から三次機能に共通するキーワードはストレスであり、我々は「食」の本質はストレス改善効果にあることを提案したい。
- Keywords:
- クロモグラニンA、精神的ストレス、ストレス改善効果、売上高、ヒット商品
<ミニ・シンポジウム> 死・思想・健康〜スピリチュアリティへの視点〜
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.84)
スピリチュアリティと幸福度
- 要旨:
- Various studies in such fields as positive psychology, psychosomatic medicine, and medical sociology have increasingly shown that how persons looks at the world around them and how they look at their life greatly affect their mental as well as physical health. In this study, the results of the multinational surveys of people’s religious beliefs conducted by the International Social Survey Programme are the relationship between the level of happiness persons feel and their beliefs concerning the spiritual notion of the “survival of consciousness after death” is considered.
- Keywords:
- spirituality, level of happiness, life after death, religious belief, paranormal phenomena
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.88)
「五大」思想の周縁
- 要旨:
- 「五大」とは、世に遍満し、万有を作る五つの元素。地水火風の「四大」に「空」を合わせたものをいう。「大」は梵語の意訳で、元素の意である。「空」を中心とする「四大」という死生観があった。昨年は、古典文学と「五大」という視点で、芭蕉を中心とした古典文学の中にどのように「五大」思想が取り込まれているのかという事を発表した。本発表では、前回の発表でふれられなかった『伊勢物語』の古注釈や、古今伝授、あるいは心敬の連歌論『ささめごと』などの記述を中心におきながら、それがティク・ナット・ハンなど現代の仏教徒が書いたものといかに関わっているかという事について触れていきたい。前回も触れたが、米国オークリッジ国立研究所が行った放射性同位元素分析によれば、一年間で生有体を構成する原子の98%が入れ替わるという事である。この事から考えると、「四大」が「空」を中心に循環するという思想は理にかなったものという事になる。本発表では、「五大」思想を中心におき、それが日本の古典文学と現代に息づいている仏教とにいかに描かれているかという事を検討していきたい。
- Keywords:
- five elements, reincarnation hypothesis, Japanese classical, literature, Buddhism, quantum mechanics
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.94)
スピリチュアリティと健康をめぐる科学的研究
- 要旨:
- 過去において宗教と医療は密接な関係にあったが、科学の発達は両者の関係を大きく変えた。しかし最近、宗教やスピリチュアリティの健康への影響が科学的に評価されている。例えば、教会への礼拝出席と寿命の関係、宗教性がうつ病からの回復や心疾患に与える影響など、その研究は多岐にわたる。こうしたスピリチュアリティと健康に関するこれまでのデータを具体的に紹介すると共に、その作用メカニズム、および科学的方法論の本質と限界をも考え、今後のこの研究領域の課題についても考察する。
- Keywords:
- spirituality, medicine and religion, scientific research, view of human, dimensional anthropology
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.106)
家庭における命の教育とその実際
- 要旨:
- Death Education(以下、いのちの教育とする)という概念が日本に導入され、20年以上が経つ。現在、学校教育におけるいのちの教育に関しては、取り組みの実際や教育効果の報告、教育内容の吟味に関する研究など数多く報告されている。それに反して、家庭における子どもに対するいのちの教育に関する研究は少ない。しかし、子どもの成長・発達のために果たす家庭の役割の大きさを考えると、家庭におけるいのちの教育の発展は、重要な課題であろう。本発表では、筆者が行った母親を対象とした調査より、母親のいのちの教育に対する意識とその実際について報告する。またこれらに関連して、死別による子どもの悲嘆に対する母親のケアについても報告したい。
- Keywords:
- いのちの教育、家庭教育、意識調査、子どもの死の概念、悲嘆ケア
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.112)
胎内記憶保有率調査の比較
- 要旨:
- 2002-2003年に3601名の保育園に在籍する園児の保護者に対するアンケート調査を行い、園児では33.0%、保護者には1.1%に胎内記憶があるという結果が出た。その後、いくつかの調査が行われているので、その調査結果を比較してみた。
結果を比較できたのは、講演会を行った時に参加者に配布したアンケートによるものが5件、インターネットのサイトでのアンケートによるもの4件、独自のアンケート調査が3件である。
それぞれの調査の母集団、調査方法などが異なるため、同じように比較することは困難であるが、胎内記憶の保有率だけをみると、6歳以下は12.2-69.3%とばらつきがあるが、20%台が最も多かった。小学生は4.1%-9.0%、中学生は0-3.4%、高校生は3%、成人では0.6%であった。 数値にばらつきはあるものの、池川の先行研究と同様に年齢とともに記憶の保有率は減少する傾向を示している。
今後の研究の方向性なども併せて報告する。
<ミニ・シンポジウム> 身体に働きかけると、脳が活性化する:セロトニン神経の役割
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.113)
座禅とウォーキング記憶の検証
- 要旨:
- セロトニン神経を活性化するには、呼吸・歩行・咀嚼のリズム運動が有効であることが動物実験で確立されている。それを人間の日常的な営みに当てはめると、坐禅やヨガの呼吸法、ウオーキングやジョギングさらには自転車漕ぎ、ガム噛みなどが、セロトニン神経を活性化すると予測される。私たちはヒトの全血中のセロトニン濃度の変動をこれらリズム運動の前後で比較し、確かに脳内セロトニン分泌が増えているという結果を得た。そのようなセロトニン活性化が起こる状況では、覚醒(開眼)時であるにも関わらず、脳波にα2成分が出現するようになり、大脳皮質の変容が出現し、POMS心理テストで、ネガティブな気分尺度の改善が認められた。多チャンネル近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)を実施すると、前頭前野内側部の血流増加が認められた。この領域は、直感・第六感・共感などに関係することが知られているので、直感や感性を上げる効果が予想された。
- Keywords:
- セロトニン、前頭前野、脳波、坐禅、歩行運動
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.114)
セロトニン神経から見る自発的幸福と音の力
- 喜田 圭一郎1、有田 秀穂2
- 1サウンドヒーリング協会
2東邦大学医学部 統合生理学医学博士
- 要旨:
- 不安を感じやすくなるうつ病、近年世界中に広がるうつ病(1. 2億人/2008)の原因の一つと考えられるセロトニン不足。この血液中濃度を測定し、音の振動エネルギーを負荷する前、直後、30分後でその変化を探ってみた。その結果、音の振動を負荷する前の平均値(n7)で200.01ng/ml,実験直後,191.13ng/ml,
30分後204.47ng/ml と変化した。外の何かを得ると幸福になれるという観念に捕われている現代人にとって、音の振動は内からの自発的幸福を手に入れる方法として未知の可能性を秘めている。
- Keywords:
- 自発的治癒、セロトニン神経、体感音響、サウンドヒーリング
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.115)
フラダンスの身体・心理両面における効果
- 原 久美子1、有田 秀穂2
- 1循環器中町クリニック
2東邦大学医学部 統合生理学医学博士
- 要旨:
- フラダンス(正式にはフラhula )はハワイの伝統舞踊であるが、日本においても非常に愛好者多い人気のカルチャーである。
当院では、特別な用具を必要とせず屋内で行えるフラを、中高齢者の運動プログラムの一つとして取り入れ、その身体面、心理面の両面に対する効果を検証したので報告する。
対象は平均年齢55歳の女性33名で、院内のスタジオで週2〜4時間のレッスンを2年間継続した。参加前と比較して2年後、体力測定においては有意に下肢の筋力増強効果を認めた。また、メディカルチェックの結果から、生活習慣病予防効果も期待できることが示唆された。心理面においては、1時間のレッスンの前後に行った気分プロフィール検査(POMS)において、緊張、抑うつ、怒り、疲労、混乱の各スケールがレッスン後に有意に下がり、活気の尺度が有意に上がった。このPOMSの結果にみられたフラの心理効果の少なくとも一部は、セロトニン神経活性化効果によるものと考えている。
- Keywords:
- Hula、筋力増強、内臓脂肪、POMS、セロトニン神経活性化
<ミニ・シンポジウム> 「森になる」における超越的な与える喜びの実践
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.116)
「森になる」実践における愛他行動促進と自己超越への気づき
- 要旨:
- 本シンポジウムの目的は、「森になる」運動、つまり匿名的な樹木葬を推進する運動が、どのように自己超越的な気づきに貢献するか提示することである。すなわち1。背景と現状、問題提起(河野)2。非人称の観点からの意義(甲田)3。感謝と愛他行動の社会心理学(小野寺)をふまえて、4。生死を超越したスピリチュアリティの発現としての意義をポジティブ心理学の文脈から記述する(尾崎)。演者は第一に、この運動が単に環境学的、死生学的に意味のあることにとどまらず、個人のポジティブ感情や人生満足度を増進させ、意味ある人生として究極の幸福感(ユーダイモニア)に寄与することを示す。第二に、この実践を通じて、個人を超越した感謝のお返し行動の連鎖が、普遍的な愛他性を促進する可能性をポジティブ感情の拡張形成理論から説明する。
- Keywords:
- スピリチュアリティ、インテグラル、幸福感,ユーダイモニア、拡張形成理論、愛他行動、自己超越
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.117)
「森になる」- 気づきとしての自己超越
- 要旨:
- 「森になる(心の森をのこす会)」とは、墓碑を建てる代わりに樹木を植え、自らが木となり森となって地球環境と子孫を護ろうと提唱する運動である。それは、環境破壊に対する具体的な方策を提示することが期待される運動でもある。と同時に、戦後失われた地縁、血縁に代わるコミュニティを創造し、つながりを取り戻す試みでもある。さらに、樹木葬という具体的な実践を通して、個人意識や宗教思想に新たな枠組みを付与しようとする精神運動とも言える。それは、二元対立を超えた新たな枠組みを模索する実践哲学とも成り得ると考える。つまり、近代西洋と東洋古来のあり方を統合する試みなのである。すなわちこの運動は、人類を頂点に自然を資源とみてコントロールしようとする在り方と、天地を崇め自然に服従する在り方を統合し、人間の営為そのものが環境と美しく調和してゆく契機となりうる。このように「森になる」運動は、自然との平和共存的実践にとどまらず、自己超越的気づきを促し、愛他的精神を鼓舞し、人生における高潔なあり方を促進すると期待される。
- Keywords:
- 森になる、精神運動、自然、実践哲学、樹木葬
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.118)
非人称的アプローチのる「森になる」の実践
- 要旨:
- 本研究の目的は、匿名的な森林葬の推進運動である「森になる」に向けて、有用性のある哲学的原理を提示することである。この目的のためにメタ理論としての非人称的アプローチを導入した。本論文では第一に、この理論の構成要素であるインテグラル理論における四象限と構造構成主義における関心相関的選択について説明した。四象限とは、あらゆる事象は、主観的側面、客観的側面、間主観的側面、間客観的側面という四つの側面から見る事かできるということであり、関心相関的選択とは、あらゆる認識論・理論・方法論は研究者・実践家による関心や目的に応じて選択できるという原理である。この2つの思考法によって、実践者は自他の関心を対象化すると同時に積極的に他者の視点からも学ぶ可能性が担保される。第二に、非人称的アプローチを適用した樹木葬運動の理論モデルが示された。
- Keywords:
- 非人称的アプローチ、インテグラル理論、四象限、構造構成主義、関心相関的選択
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.118)
感謝体験の意識化がポジティブな感情と愛他的行動に与える効果
- 要旨:
- ポジティブ心理学のポジティブ感情と感謝研究の知見に基づき、感謝体験の意識化(喚起)を促す方法として感謝クエスチョンを考案し、その気分や感情状態、原因帰属に与える影響について検討した。被験者は326名の大学生で、質問紙法で実施された。最初に気分状態が測定され、「リストラされた父親が家族に暴力を振う」という短い物語1を読んだ後、1回目の帰属項目に回答した。その後、実験刺激として、感謝クエスチョンなどのいずれかがランダムに施行され、再び実験操作が加えられた物語2を読んだ後、2回目の帰属評価をし、最後に、再び気分状態が測定された。分析の結果、感謝クエスチョンには、ネガティブ感情を抑制し、ポジティブ感情(ポジティビティ)を増加させる効果があることが示された。マカロウやエモンズ(2001)らは、「感謝」には他人やそれ以外のものへの愛他的行動を促進させる機能があるとした。従って、感謝体験の喚起・意識化によって、ポジティブ感情としての感謝の念に満たされた人は、困っている他人のみならず、森や大地といった自然への愛他的行動、ひいては、樹木を植え、自らが木となり森となって地球環境を護る「森になる」精神運動を推進していく上での精神的基盤になるのではないかと考えられる。
- Keywords:
- 感謝クエスチョン、愛他的行動、ポジティブ感情の拡張-形成理論、原因帰属
<発表とワークショップ>
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.124)
新しい医療を求めて(3) 婦人科疾患:東洋医学からの新しい視点によるアプローチ
- 要旨:
- 子宮、卵巣、膣、はリンパ本幹と繋がっており、リンパ腺、リンパ節は解毒装置であり、リンパ腺、リンパ節が詰ると、解毒機能が低下し子宮、卵巣の臓器内リンパ腺と臓器本体が肥大、膨張、硬化、膿腫、圧痛(強)となり、子宮筋腫、子宮癌、子宮頸痛、卵巣膿腫、子宮内膜症、などの疾患として表われてくるのです。
リンパ本幹、リンパ腺、臓器内リンパ腺という視点からの治療により、手術しなくても治癒に導くことが可能となるのです。
【報告】
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.125)
移動する放射性物質 -阿武隈川水系における放射能汚染調査
桂川 秀嗣
東邦大学 理学部 心と生命の環境学研究センター
- 要旨:
- 昨年3月11日の福島第一原子力発電所の事故によって山や森に降り積もった放射性物質は、どこへ移動するのだろうか。私たちは川の源流から、川の流域に沿って、土や川の水に含まれる放射性セシウムを調べることでその行く先を追跡している。
放射性セシウムが雨や雪解け水で森から川へ流れ出るとすれば、それらは私たちの気づかない場所に溜まり、新たなホットスポットを作り出すかもしれない。さらに、除染の水が川を汚染することも心配される。何をきっかけにどのくらいの量の放射性セシウムが川に流れ、それはどこへ行くのか、われわれは 阿武隈川とその支流の流域で放射能汚染調査を行っている。
- Keywords:
- 原子力発電所、放射性物質、ホットスポット、放射能汚染、阿武隈川
【報告】
(J. Intl. Soc. life Info. Sci. Vol.30, No.1, p.126)
ブラジルでの第7回サイ会議 (ISLIS 共催)および21世紀初頭の特異現象研究の傾向
小久保 秀之
国際生命情報科学会 (ISLIS) 常務理事・執行編集委員
国際総合研究機構 (IRI)研究部長
- 要旨:
- 2011年8月にブラジル・クリチバ市にて、ISLISと統合的スピリティスト大学との共催で、第7回サイ会議が開かれた。同会議は南米地区の国際会議で、今回は第54回国際超心理学会大会と第6回変性意識の旅と一緒に開催された。本報では、サイ会議の概要を紹介するとともに、21世紀初頭の特異現象研究の世界的潮流として1) 特異心理学の活性化、2) 予感(予知)実験の波紋、3) ヒーリング研究の拡大を取り上げる。
- Keywords:
- 研究動向、特異心理学、予感、予知、ヒーリング研究、超心理学
International Society of Life Information Science (ISLIS)
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Last Modified: April 4, 2012