International Society of Life Information Science (ISLIS)

Journal of International Society of
Life Information Science (ISLIS)

24巻、1号、2006年3月号

要旨 


[原著論文]
Peer-Reviewed

Meditation EEG Overview Based on Subband Features Quantified by AR Model

Hsien-Cheng LIAO and Pei-Chen LO
Dept. of Electrical and Control Engineering, National Chiao Tung Univ. (Hsinchu, Taiwan)
Abstract:
This paper reports a computerized scheme Subband-AR EEG Viewer that provides a comprehensive view of the meditation EEG record. The scheme is mainly designed to trace the varying spectral characteristics in meditation EEG. To accomplish this task, a meditation EEG signal is first decomposed into subband components by tree-structured filter banks. The second-order autoregressive model is then applied to each subband component to estimate its root frequency. Based on the estimated root frequencies and sound logic, specific criterion can be deduced for a particular problem-domain application. To demonstrate the performance of the proposed scheme, two algorithms are introduced for slow alpha-rhythm detection and meditation EEG interpretation. These algorithms do not require exhausting work at determining appropriate parameters in implementation. Further, due to the second-order autoregressive model adopted, the computation load is greatly reduced. This approach is practically favorable to long-term EEG monitoring and real-time processing. Finally, the meditation scenario can be illustrated by a running gray-scale chart with each gray tone coding a particular EEG rhythmic pattern. Observed meditation scenarios differ significantly from those of the control subjects.
Keywords:
Meditation EEG, Subband filtering, Autoregressive model, Subband-AR-EEG Viewer, Slow alpha-rhythm detection, Meditation scenario.


良導絡皮膚電気活動のインバランス性およびパターン空間

青木孝志1、足達義則2、北出利勝3
1.中部大学工学部(日本、愛知)
2中部大学経営情報学部(日本、愛知)
3明治鍼灸大学(日本、京都)
要旨:
本研究は、良導絡の皮膚電気活動に関係する重み付加電流値の平均値Iaとそのインバランス度との間の関係の導出、および、この関係がhaとfaの相互関係によりどう変わるかを導き出すことを目的として行った。ここで、haおよびfaは、それぞれH系およびF系良導絡の重み付加電流値の平均である。その結果、インバランス度はIaが大きくなるにつれて漸減する傾向があることと、ha>faのときの方が、ha≦faのときよりも、インバランス度が大きく現れる生理的特徴があることが分かった。また、各人の生理的状態として、24良導絡に関する自律神経興奮のインバランス度、haおよびfaの関係、交感神経緊張型、交感神経抑制型、中間型に関する状態を2次元上で識別可能なひとつの2次元パターン空間法を提案した。
Keywords:
ryodoraku, electrodermal activity, sympathetic nerve, diagnosing, pattern space

[Proceedings of 21st Symposium of Life Infromation Science]
without peer-review

[理事長報告]
国際生命情報科学会(ISLIS)10年の歩み

山本幹男
国際生命情報科学会 (
ISLIS) 理事長、 編集委員長1
国際総合研究機構 (
IRI) 副理事長2
( 東邦大学 理学部 訪問教授、日本、千葉市 )
要旨:
国際生命情報科学会(ISLIS)は2005年に創立10周年を迎えた。設立趣意は、物質中心の科学技術から、こころや精神を含んだ21世紀の科学技術へのパラダイム・シフト(枠組革新)のための、実証的科学技術研究の発展を通じて健康、福祉、教育と社会および個人の心の豊かさを増進させ、自然と調和した平和な世界創りに寄与する事である。1995年の創設以来、21回の生命情報科学シンポジウムの主催と国際学会誌Journal of International Society of Life Information Science (Journal of ISLIS )を年2号定期発行し続けている。2002年には「潜在能力の科学国際シンポジウム」を、2004年8月には韓国ソウルで「Mind Body Science国際会議」を主催した。2004年には単行本「潜在能力の科学」を発行した。現在世界の9カ所に情報センターを、約10カ国に会員を有す。意義あるISLISを発展させるために、創立10周年記行事とキャンペーンを実施し、会員などの大幅増勢を図る。相補代替医療へ日本でも引き続き2006年度も調査費が予算化された。
Keywords:
International Society of Life Information Science (ISLIS ), Journal of International Society of Life Information Science, publication of a book, human potential science, mind body, parapsychology, qigong, complementary and alternative medicine (CAM), integrative medicine

食品・香りとブレインヘルス
古賀良彦
杏林大学医学部精神神経科学教室(日本、東京)
要旨:
豊かな心を保ち、充実した社会生活を営むには、脳を健康に保つことが基本的に重要である。ストレスを除き、脳を健康に保つには、種々の方法があるが、食品や香り、さらにぬり絵なども優れた方法として推奨される。それらの効果を確認するには、これまでの主観的な評価法に代わり。脳機能画像をはじめとする生理学的な方法が導入されてきている。
脳機能画像の中で、脳波背景活動の分析や事象関連電位
(event-related potential: ERP)などの方法は、安全かつ簡便であるばかりでなく、脳機能の変化を長期間経時的に観察できる手段として優れている。事象関連電位とは、認知ないし脳における情報処理の過程を電気生理学的に表出するものであり、通常は、オドボール課題により測定される。これらはとくに、ストレスの評価や認知症における脳機能障害の様態を明らかにするのに有用である。また、薬物による治療の効果測定ばかりでなく、これまで主観的な評価しか行われてこなかった香りや食品のストレスや認知症に対する効果の客観的評価にも応用することができる。両者の方法により、コーヒーやアルコール飲料などの嗜好品、不飽和脂肪酸であるアラキドン酸などの食品などが、ストレスを軽減したり脳機能を改善することにより、ブレインヘルスを向上させる効果あることを確認した。
Keywords:
ブレインヘルス、脳波背景活動、事象関連電位、脳波トポグラフ、オドボール課題

[ミニ・シンポジウム 1]ヒトの知覚とリズム

1

だるさと疲れ
阿部和夫
大阪大学大学院医学系研究科 内科系臨床医学専攻情報統合医学講座 神経内科学(日本、大阪)
要旨:
慢性的な疲労は神経疾患ではよく知られた症状の一つである。パーキンソン病(PD)での疲労についての研究は少ないが、よく認められる症状であり、PDの1/3から1/2の患者では、疲労が、最も煩わしい症状とされている。PDでの疲労については十分理解されていないが、独立した一症状であり、患者の生活の質を向上させるためにもより理解を深める必要がある。
Keywords:
だるさ、疲れ, パーキンソン病, Fatigue severity scale (FSS)

2

前注意的な音探知システムの基盤にある聴覚性感覚記憶について

矢部 博興
弘前大学神経精神医学講座(日本、青森)
要旨:
原始の危険な森で生き延びるために、食事している時であろうと、うたた寝をしている時であろうと、やってくる異常な音を、注意せずに無意識のうちに探知する防御的な聴覚メカニズムをヒトは発達させてきた。この自動的な変化検出システムは、脳のMismatch negativity (MMN)やその磁気的等価成分を研究することによって聴覚で明らかにされた。MMNの発生源は、脳磁図研究や脳波研究、またはcatやmonkeyの研究によって一次聴覚野近傍に同定されている。また、MMNに反映されるような音識別のシステムは、やって来る変化音を検出するために聴覚環境の以前の状態を保存する必要がある。MMNは、周波数変化、強度変化、持続長の変化、空間的位置の変化、音素変化、ミッシングファンダメンタル、欠落音など様々な逸脱音によって誘発される。多くの研究者達がMMN脳反応に注目してきたのは、MMNが記憶処理を反映するからである。今日、多くの研究によって強く支持されているこの記憶痕跡説(memory trace theory)によれば、MMN反応は感覚記憶に保持された頻回(背景)音の神経痕跡と逸脱音との比較過程によって生成される。この様な事象の記憶保存は、近接して提示された音を単一の情報ユニットに統合するTemporal window of integration (TWI) という脳メカニズムに関連している。我々はこれまで、感覚記憶における時間統合の証拠を提示してきた。そして、我々はこの記憶痕跡が160-170msの時間関数情報として表現されることを見出した。感覚記憶研究には、いくつかの利点から多くの基礎的および臨床的適用の可能性がある。ここでは、感覚記憶研究の歴史と我々の新しい知見などを述べる。

3

急性期脳梗塞の生体リズム障害は慢性期睡眠障害と関連するか?
大門康寿,竹川英宏,江幡敦子,鈴木圭輔,宮本智之,宮本雅之,平田幸一
獨協医科大学 神経内科(日本、栃木)
要旨:
約24時間周期のcircadian rhythm(CR)は最も基本的かつ強固な生体リズムであるが,寝たきりの神経変性疾患などでCRは不明瞭化する。一方,脳梗塞後遺症は運動障害のほかに睡眠障害もあり,quality of life(QOL)の障害となるため,急性期生体リズム障害と慢性期睡眠障害の関連を検証した。方法は,発熱性疾患のない初発脳梗塞35例を対象とし,生体リズムは直腸温でMini-Logger 2000ならびにMEMを用いて求めた。睡眠障害は発症21日以降のPittsburgh Sleep Quality indexで評価した。睡眠障害は,急性期にCRが不明瞭化しなかった群では20.8%であったが,CRが不明瞭化した群では63.6%に認められた(P<0.05)。以上より,脳梗塞急性期に生体リズム障害を見る例では慢性期に睡眠障害を合併し,QOLを阻害する可能性があると考えられた。
Keywords:
Cerebral infarction, circadian rhythm, sleep disorder, rectal temperature, MEM spectra analyses

[ミニ・シンポジウム 2] 香りの効果の生理心理学

1

香りのVigilance(V)レベルに及ぼす影響
―聴性中間反応
(Middle latency auditory evoked potential, MLR)の等電位図(Topographic mapping, TM)による検討―
松村 美由起,大澤 美貴雄,岩田 誠
東京女子医科大学脳神経センター神経内科 (日本、東京)
要旨:
香りの一部には注意レベルの上昇作用があるとされ,一方MLRPb成分は上行性網様体賦活系のコリン作動系ニューロンの機能を反映するとされる。われわれは,香りのVレベルに及ぼす影響について検討した。なお、Vレベルの評価はPbのTMの受動・弁別の2課題間での比較検討から行った。
レモンやコーヒーの香りではTMに変化がみられず、ミントの香りでのみ選択的注意の増強効果が認められた。

2

サンタロールが行動に及ぼす影響

中島 亨1、古賀良彦1、長谷川靖之2、河崎美保子2
1.杏林大学病院精神神経科(日本、東京)
2.小林製薬株式会社  (日本、東京)
目的:
サンタロールはアロマセラピーで用いられ、種々の作用を有するとされるサンダルウッド精油の主要成分であり、ラットに対して鎮静などの中枢抑制作用を示すことが報告されている。今回は健常男女12例によりサンタロールの催眠鎮静作用を検討した。

3

食品の香りが脳機能に与える影響の生理学的検討
小長井ちづる
日本女子大学 家政学部 食物学科(日本、東京)
要旨:
香りにはストレス緩和作用があることや気分をリフレッシュさせる効果があることが広く認められている.われわれは, これまでに, 香りの脳機能に与える影響について, 特に脳波の分析により評価してきた.今回は,加熱食品および嗜好飲料の香りについて検討した結果を中心に紹介する.
食品の加熱や貯蔵中に起こる成分間反応として代表的なアミノ・カルボニル反応では,多くの香気成分が生成する.そこで,未加熱,浅煎り,中煎り,深煎りの加熱段階の異なる大豆および糖とアミノ酸を添加した加熱大豆とその対照加熱大豆を調製し,香りが脳機能に与える影響の差異を,alpha波を指標として検討した.中煎り大豆の場合には有意なα波の増大が見られ,また,アミノ酸と糖を添加して加熱した大豆はその対照大豆に比し有意にα波が多かった.
ビールホップの香りの脳機能に対する影響について,濃度の影響および効果の性差を検討したところ,男性では,P300振幅については濃度間に有意な差が認められたが,女性では差がみられず,ホップに関しては男性の方が濃度の差に敏感であるという特徴的な結果が得られた.
コーヒー豆の種類によるリラクセーション効果および認知機能に対する影響の差異については,豆の種類によってそれらの効果には差異があることが明らかとなった.この差異を利用し,目的に応じて豆の選択をすることによって,それらの効果をより効率良く得ることができると思われる.
Keywords:
アミノ・カルボニル反応,ホップ,コーヒー,脳波基礎活動,事象関連電位

[ミニ・シンポジウム 3] 高齢者の睡眠と覚醒

1

高齢者の睡眠の特徴と認知・行動療法による睡眠健康改善

白川修一郎1、田中秀樹2
1国立精神・神経センター精神保健研究所老人精神保健研究室 (日本、東京)
2広島国際大学人間環境学部臨床心理学科 (日本、広島)
はじめに:
多くの睡眠研究で,加齢とともに中途覚醒が増大し,睡眠の深さが減少することが報告されている1)。日中の疲労、眠気、認知機能の低下、居眠りの混入、早すぎる就床時刻も高齢者では広くみられる。睡眠段階構築も加齢とともに変化する。睡眠効率、睡眠段階3、4の深睡眠、REM睡眠の減少、中途覚醒や睡眠段階1および2の増加が、高齢者ではしばしば観察される(図1)。 
高齢者では、睡眠ポリグラフで測定された睡眠の質もまた変化する。図2は、若年者と高齢者の例について、夜間睡眠中の睡眠段階経過図と高振幅徐波活動の時間的推移をそれぞれ示したものである。高齢者の睡眠中の高振幅徐波活動は、若年者とくらべてみると明瞭に異なっている。非常に少量の高振幅徐波量しか、高齢者においては観察することができない。

2

高齢期に多い睡眠障害
井上雄一
神経研究所附属睡眠学センター(日本、東京)
はじめに:
睡眠障害が非常に頻度の高い疾患であることは、すでに既知の事実である。しかし、その種類はかなり多く、睡眠障害国際診断分類に網羅されている疾患の数は実に80近くに達する。睡眠障害は、1)睡眠の量・質に問題のあるもの・・不眠症、過眠症など、2)睡眠中もしくはこれに近接して生じる異常現象(不随意運動も含む)・・レストレスレッグ症候群や各種睡眠随伴症など、3)睡眠覚醒に直接影響する生体の概日リズムの異常・・概日リズム睡眠障害、4)身体・精神の病気に基づいて生じるものなど、に大別できる。本稿では、高齢者診療の臨床現場で日常遭遇する頻度が高く、しかもQQLへの影響の大きい病気について、症状、原因、治療について解説したい

3

行動量の加齢性変化と高齢者に対するアラキドン酸投与の効果

中島亨
杏林大学 精神神経科学教室(日本、東京)
アクチグラフを用いて行動量の加齢性変化について検討を行い、さらに高齢者施設において認知症のない高齢者に対し、オリーブ油とアラキドン酸をクロスオーバー・二重盲検法により3週間投与し、最後の1週間の行動量を比較することによりアラキドン酸が高齢者の行動量に及ぼす影響を検討した。。

[特別講演 2]

快適な生活のための睡眠学
大川匡子
滋賀医科大学 精神医学講座(日本、滋賀)
要旨:
近年、睡眠や睡眠障害に大きな関心が寄せられている。その要因として最近の生活様式の多様化、夜型化により睡眠時間が短縮し、それにより、さまざまな弊害が生じ、社会的な注目を浴びるようになってきたことがあげられる。たとえば、睡眠不足による昼間の眠気から増加している交通事故や、新幹線の運転士の居眠りなどは記憶に新しい。昼間の眠気は事故ばかりでなく毎日の就業や勉学に生産・作業能率低下を引き起こし、このような状態が長期化すると心身への影響もみられ、不安やうつ状態をまねく場合がある。さらに、これらの睡眠の問題は社会経済問題をも引き起こす。
このような背景をもとにして、睡眠障害を「睡眠医歯薬学」の領域だけでなく、社会経済問題からみた「睡眠社会学」、および睡眠の役割やメカニズムを研究する「睡眠科学」、の3つの切り口から取り扱っていくために、2002年に日本学術会議で「睡眠学」という新しい学問体系が提言された(図1)。
本日は、快適な生活を得るためにはいかに睡眠が大切か、また「睡眠学」がどのように関わっていけるのかについてお話したい。

[特別講演 3]

「ロボット介在療法・活動の実験的試み」
渡辺一郎
(株)富士通研究所 ストレージ・インテリジェントシステム研究所(日本、神奈川)
日本はロボット先進国として、広く普及している産業用ロボットの研究開発から、人間と共棲するロボットの開発へとその研究対象を移行してきている。その中で、小型ロボットを利用したロボット介在療法・活動の試みが、医師、セラピスト、エンジニアの共同検討によって、病院、老人施設などで盛んに行われつつある。本講演ではそうした試みの現状について概説するとともに、講演者らが開発している認知症高齢者を対象としたロボット介在療法・活動向けのテディベア型対話ロボットについて紹介する。

[特別講演 4]

片頭痛
平田幸一
獨協医科大学 神経内科(日本、栃木)
はじめに:
頭痛は経験したことがない人がいないくらいありふれた症状であり、一般日常診療で診る疾患のうち最も多いものの一つである。急性の経過を辿る、器質性の頭痛の正確な診断と治療の必要性については議論を待たないが、近年、慢性頭痛の代表格である片頭痛についてもその適切な診療の必要性が唱えられている。しかし、外来受診された片頭痛患者さんの初期の対応は簡単なようで難しい。2004年に改訂された国際頭痛学会(IHCD-II)の分類1) に従って診断を下そうとしても、現実には診断に迷ってしまう頭痛の数はかなり多くなることになる。頭痛について多少なりとも勉強をして実際の頭痛診療にあたると非典型例が非常に多いことに驚いてしまうのである。この診断の難しさからか、治療も必ずしも患者さんの満足を得られないことがある。わが国で片頭痛に悩む患者さんの数は850万人ともいわれているにもかわらず、その患者のうち医師に治療されているのはわずか数%であり、医師の啓蒙不足もあることながら、初期治療に満足がいかない患者さんが多いことの表れでもあろう。もちろん、基本的な問題点として、わが国では医師・患者双方ともに頭痛を「疾患」と考えない傾向が強く、有効な薬剤が適切に投与されていないということが根底にあることも否めない。しかし、だからこそ、外来を受診した頭痛患者をがっかりさせない、満足のゆく治療が必要なのである。
本稿では片頭痛の診断と治療を具体的にどうしたらよいのかについて概説する。

[ワークショップ1]

ヘルスリズムス

白石啓太
ヤマハヘルスリズムスファシリテータ(日本、東京)
要旨:
ヘルスリズムスは米国のパーカッションメーカーであるレモ社で開発された構造的グループ・ドラミング技法である。このグループ・ドラミング・セッションは、20名程度の初心者の参加者がファシリテーター(グループ・ドラミングの「進行役」)により先導され、パーカッションに触れることにはじまり、言葉やパーカッションを用いたリズム奏のアンサンブルからパーカッションでの自己表現までを1時間程度で行うものである。このセッションは誰でも参加できることが特徴でもあり、参加者には音楽の知識や譜読みの能力などは一切必要とされない。

愛と光のスピリチュアルダンス
―TDMS2次元気分尺度を使った気分変容に関する効果測定をともなって

尾崎真奈美
東海大学 文学部心理・社会学科(日本、神奈川)
意識情報研究所(日本、東京)
要旨:
本来の自分になること、スピリットとの一体感、あるいは悟り、至高体験といわれるようなトランスパーソナルな体験は、身体を通じて自覚されることも多いものです。このワークショップでは、グループワークを通して心と身体をほぐし、本来の自分・トランスパーソナルセルフ・魂に向かいます。手法としては、サイコシンセシス・フォーカシング・超越瞑想・ヨガ・表現アートセラピーなどに共通した呼吸法や・イメージワーク・ムーブメントなどを使います。愛と光に包まれた一体感を経験していくことができたらいいなと考えています。
スピリチュアルな側面に向かい光と一体化することは、シャドーを無視することではなく、むしろ、それをいとおしくやさしく抱きしめることによってはじめて可能となることです。前半は、グループの場でお互いに支え見守りながらシャドーに気づき、表現することを試みます。後半は、アロマ・音楽・花などの力を借りながら、自分の中にあり、またあらゆるものの中に宿っている、光・真実・美・愛・喜びの中心に、動きを通じてフォーカスしていきます。
トランスパーソナルな深い体験は、時々はまりすぎて危険になることがありますので、予防するために、短時間の講義もいたします。また、体験のあとにはシェアリングと、デブリーフィングにも時間をとりたいと思いますので、安心して動きやすい格好でご参加ください。
ダンスの効果測定として、2次元気分尺度によるアセスメントを体験の前後でいたします。これは覚醒と、快―不快を軸とした心理モデルにより作られた尺度(坂入ら2003)で、短時間で記入できセルフコントロールの指標として使えるものです。データは匿名で回収させていただき、統計処理を行い、次回シンポジウムで研究発表させていただくことを考えています。
Keywords:
スピリチュアリティー・トランスパーソナル・光・愛・ダンス・自己実現・シャドー・イサドラダンカン・2次元気分尺度

トルマリンリングの表面電位と光強度の関係

鈴木昭二1,足達義則2,奥野正明1
1鈴鹿工業高等専門学校(日本,鈴鹿)
    2中部大学 経営情報学部 経営情報学科(日本,春日井)
要旨:
マイナスイオンを出し、健康に良いと言われているトルマリンリングの電気的特性を調べている。特に、トルマリンリング表面の電位とそれに照射する光の間に大きな相関関係があることを明らかにしている。その結果、同じ照度でも光源の種類によって、表面電位の変化が大きく異なることが分かった。
Keywords:
tourmaline ring, negative ions, health, sunlight irradiation

ジャスミンの匂いが心拍変動に与える影響

青木孝志1、足達義則2
1中部大学工学部(日本、愛知)
2中部大学経営情報学部(日本、愛知)
要旨:
アロマセラピーの研究においては、匂いが自律神経に与える影響を調査することが重要である。本研究ではジャスミンの匂いが自律神経に与える影響を心拍変動のパワースペクトルのHF(high frequency)成分とLF(low frequency)成分の変化から調べた。本実験における被験者は、ジャスミンの匂い刺激によりパワースペクトルのHF 成分は有意変化を示さなかったが、LF成分が有意に増大した(p<0.01)。このことは副交感神経の活動増大(または精神性負荷減少)が起こることを示唆した。
Keywords:
jasmine fragrance, aromatherapy, heart rate fluctuation, autonomous nerve system

脳内酸素ヘモグロビン及び自律神経機能の温水浴による変化

段旭東1、沙樹偉2、田代学1、呉迪3、山家智之2
王慶田2、仁田新一4、伊藤正敏1

1東北大学サイクロトロンRIセンター核医学研究部(日本、仙台)
2東北大学加齢医学研究所病態計測制御分野(日本、仙台)
3宮城教育大学大学院教育専攻(日本、仙台)
4東北大学加齢医学研究所臨床医工学研究部(日本、仙台)
要旨:
本研究は,温水浴を行う際,健常者の自律神経機能および脳局所の血流量に及ぼす影響を,心電、血圧及び近赤外分光分析による脳内ヘモグロビン濃度を計測することにより検討した。対象は健常成人男子10名(28.3±4.9歳)で,仰臥位で入浴し,安静,入浴及び入浴終了安静の合計45分間計測を行った。計測項目は,体温,血圧,心電図および近赤外線脳酸素モニター(NIRO-300)による酸素化ヘモグロビン(O2Hb)と脳酸素化指標(TOI)であった。結果では体温については,安静時より入浴中は有意に上昇した。平均血圧は安静時より入浴中は有意に下降した。脳血流変化では、O2Hbが安静時より入浴中は有意に上昇した。TOIが安静時より入浴中は有意に上昇したが、出浴後に有意に低下した。本研究において,温水浴による保温効果,心拍変動,血圧変動が大きかった。また,温水浴による脳血流量増加作用があった。
Keywords:
taking bath, near infrared spectroscopy, heart rate variability, spectral analysis, stroke

衣料用洗剤による洗浄効果が視覚弁別能に与える影響の電気生理学的検討

古賀良彦
杏林大学医学部精神神経科学教室(日本、東京)
要旨:
一般に悪臭は、ヒトの情報処理能力を低下させるといわれている。衣料用洗剤の効果として、汚れを洗浄するとともに細菌を除去し、悪臭の発生を防ぐことが期待される。今回、そのような効果を持つとされる衣料用洗剤につき、同洗剤を用いて洗浄した布の匂いが視覚弁別機能に与える影響を、事象関連電位(ERP)により検討した。方法として、20〜40歳の右手利きで視覚・嗅覚に異常のない健常女性12例を対象とし、視覚オドボール課題により事象関連電位P300を記録した。電極は、連結両耳朶を基準として頭皮上19部位に配置した。視覚刺激として、色相の異なる2種の色(白と薄灰色)を用い、両者の弁別を行わせた。サンプルとした布は、上記の洗剤により洗浄したものと別の洗剤を用いたもの、および洗剤を用いずに洗浄したものの3者とした。その結果、3者間にはP300の振幅・潜時および頭皮上分布について差異がみられた。このことは、洗剤には単なる洗浄効果ばかりでなく、除菌による悪臭の除去効果が備わっていることが望ましいことを示すものである。

岡田式浄化療法の施術が脳機能および自律神経機能、感情に及ぼす影響

内田誠也1、津田康民1、山岡淳2、菅野久信1、新田和男1
1(財)エム・オー・エー健康科学センター(日本、静岡)
2 MOA高輪クリニック(日本、東京)
要旨:
本研究の目的は、岡田式浄化療法の施術によって、ヒトの脳機能および自律神経機能、感情に及ぼす影響の相関を調べ、リラクゼーション効果を評価する方法を提案することである。健康成人13名(35.3歳、SD6.8)を対象とし、15分間の岡田式浄化療法を施術した施術実験と15分間何も行わない対照実験との変化の差を調べた。計測については、13chの脳波、前頭部の脳内血流および脳内酸素飽和度、r-r間隔ゆらぎ(HF,LF/HF)、心拍間隔、気分プロフィール検査(POMS)を用いた。その結果、施術が脳波alpha1波に影響を与えることが分かった。また、施術を受けているときの脳内酸素飽和度とalpha波の相関が、対照実験と比較して高いことがわかった。リラクゼーション効果を、脳波と脳代謝活動の相関を用いて評価することが有効であるあることが示唆された。
Keywords:
EEG, the hemoglobin index, regional oxygen saturation, the autonomous nerve function, the mood, Okada purifying therapy

レイキなどによる遠隔ヒーリング効果の人体計測

木戸眞美1、愛甲次郎2
1 東北学院大学教養学部情報科学専攻(日本、仙台)
2 元クウェイト大使(日本、東京)
要旨:
レイキとクリアサイトヒーリングによる東京―仙台間(300km)の遠隔ヒーリングにおいて、ヒーラーの語ったヒーリングの事象と受け手が感じた事が時間的に一致し、それぞれに対応した生体変化が受け手に見られた。生体計測は単一矩形パルス法と光トポグラフィーを用いて行った。ヒーリング中はいずれの場合も副交感神経緊張になったが、ヒ−リングで用いられたイメージ的な手法に対して受け手が自覚した場合があり、自律神経の変化などが見られた。脳の血流は遠隔ヒーリングの内容に対応して変化した。
Keywords:
Distant healing, Reiki, Clear sight healing, Blood flow, Single square pulse voltage method, Near-infrared topography

コンピュータ制御による低周波音響振動の身体への共鳴を用いた療法
PAメソッド(Physioacoustic Method)の原理と心理的・身体的効果について

マルコ・カルカイネン1、光井浄司2
1
Next Wave Oy (フィンランド、エスポー)
2
Next Wave 日本事務所(日本、市川)
要旨:
PAメソッドの臨床経験及び音響振動療法に関する各機関の研究から、PAによる音響振動の刺激は感覚神経を通って脳に伝えられ、中枢神経、運動神経、自律神経、内分泌系に作用して心と体を沈静化すると考えられている。心の面では、不安・抑うつ・不眠等に明らかな効果が見られ、てんかん患者の症状が改善することもある。また、心理学者であるペトリ・レイコイネンによるPAの刺激に対する脳波の研究では全帯域での振幅の減少が認められ、深いリラックス状態にあることがわかった。このようなことから、PAの刺激は中枢神経系において抑制性神経伝達物質GABAの作動に影響を及ぼす可能性を示唆している。

健康なスピリチュアリティーと純粋性
−スピリチュアリティー・オーセンティシティー・フローに関する調査より

尾崎真奈美1,2、小林渓地1、奥健夫2
1 東海大学 文学部心理・社会学科(日本、神奈川)
2 意識情報研究所(日本、東京)
要旨:
本研究の目的は、癒しや健康創生に貢献する「健康的なスピリチュアリティー」と、人間の強さや資質として幸福感や成長に重要な概念とされるオーセンティシティー(本来感:うそ偽りが自分にも他人にもなく本来の自分であること)、フロー(集中して没頭し時空の感覚のなくなるような体験)の関連を明らかにすることである。首都圏4年制大学在学中の211名の学生を対象に、SBAS-TEST、本来感尺度、フロー体験チェックリストを試行した実証データより得られた結果を報告する。オーセンティシティーは、SBAS-TESTの下位概念のうち「スピリチュアルな行動Will」、「スピリチュアルな態度Joy」と高い相関が見られ(順にr=0.49, 0.65, p<0.001)、「スピリチュアルな感覚Sense」とは関連がみられなかった。この結果は先に明らかになった、首尾一貫感覚(Sense of Coherence: SOC)SBAS-TESTとの関連と同様であった。この結果より、WillとJoyで説明される健康的なスピリチュアルな状態は、何か大いなるものと一体化して本来の自己になることに類似しているとの説明が可能となる。カウンセリングにおいてクライアントの変容が起きる一条件である純粋性(Genuineness)とオーセンティシティーは同じ概念であるといわれている。このことより、SBAS-TESTで測定される「健康的なスピリチュアリティー」は、心理的成長と健康に貢献することが示唆される。フロー体験に関しては、SBAS-TESTの下位概念Will、Joy、Senseの3因子すべてと高い相関が見られた(順に、r=0.45, 0.51, 0.44, p<0.001)。超越的次元への感性の高さと、フロー体験のうち「無心と神秘」は、オーセンティシティーや SOCと無関係であり、健康に貢献する因子となっていないことから、配慮が必要であろう。
Keywords:
Spirituality, Will, Joy, Authenticity, Flow, SOC, Genuineness, Congruence, Self-realization, Individualization, The authentic non-local consciousness, Salute genesis, Model

善い霊性と悪い霊性の起源

森谷峰雄
仏教大学(日本、京都)
要旨:
この世には、2種類の霊性が支配している:善い霊性と悪い霊性である。その起源・第一原因は超越水準に求められるべきである。善い霊性は真の救済を生み、悪い霊性は人間を狂気にする。善い霊性とは真の実在を含むものであり、悪い霊性はそれを持たないものである。
Keywords:
善い霊性、悪い霊性、神的なもの、人間的なもの、実在性

量子ホログラフィック原理による非局在意識医学のメカニズム

奥健夫1、尾崎真奈美1,2
1 意識情報研究所(日本、東京)
2 東海大学 文学部心理・社会学科(日本、神奈川)
要旨:
本研究では、量子論、ホログラフィック宇宙原理及び心理学に基づき、人間生命体における意識・心を情報・エネルギーとしてモデルを構築し、心身の健康に及ぼすメカニズムを考察することを目的とした。ホログラフィック原理による全宇宙時空間に遍在する情報・エネルギーは、非局在意識に関わり、それが局在化した状態が個人の意識として認識されると考えられる。これらの意識情報のエネルギー変換から、量子脳理論により説明される脳細胞内に発生するコヒーレントなトンネルフォトン発生及びそのエネルギー変換により、脳波微弱電圧の発生、微量伝達物質の脳内化学合成−制御などが生じ、結果としてDNAから身体全体の健康に影響が及ぶと考えられる。非局在意識医学のメカニズムとして二つの共時性モデルを提案した。第一が3次元境界面上の虚数時間で表される特定の2つの情報ICons(r, it) / IB (r, it)が共鳴する領域に生じる共時性モデルである。これらICons、IBは、宇宙全体の情報を含む内在かつ超越の状態にあり、2つの事象が重なる領域での4次元時空rCB・実時間tCBにおいて、ICBの情報を有する共時性現象が生じる。またもう一つのモデルとして、意識波動関数ΨC = Aei(px-Et)/Kと非局在意識波動関数ΨNLCと同調・共鳴[(px-Et)C = n(px-Et)NLC] した領域が、共時性現象として通常の4次元時空に現れ、非局在的癒しが生じるメカニズムを提案した。非局在的情報伝達には量子エンタングルメントも関わっていると考えられる。また心理学的考察も加えながら、非局在意識医学から心身医学、そして人間の存在全体を癒すホリスティック医療を、Ic ⇒ hv ⇒ mc2により物理的に記述する可能性を示した。
Keywords:
consciousness, synchronicity, quantum theory, holographic principle, nonlocal consciousness, holistic medicine, spiritual healing, psychosomatic medicine, tunneling photon

高校生における気功の鍛錬とその効果−第2報

河野貴美子、外山美恵子
1 日本医科大学 情報科学センター(東京)
2 神奈川県立藤沢高等学校(神奈川)
要旨:
体育の授業の一つに気功を取り入れている一公立高校で、生徒達における心身面の変化を、脳波を中心とした生理計測から検討してきた。今回はその第2報として、丸3年間にわたり学期末ごとに計測した104例の脳波についてまとめた。授業は2,3年生対象であるが、計測は1年生も含めた各学年を対象とした。後頭部のalpha波平均振幅値は1年生では、閉眼実験中に時間とともに減少し、覚醒度の低下が明らかであったが、学年が上がるにつれ減少率が小さくなった。気功による直接的なalpha波の増大よりも、実験に際して自覚的に臨む姿勢が鍛錬によりもたらされ、覚醒度の低下が少なくなった影響が大きく現れていると考えられた。集中度の指標としての後頭-前頭間alpha位相ずれ時間も、卒業を控えた頃には気功中に短くなる傾向が現れ、集中度の増加が窺えるようになった。被験者自身からも学習への集中度上昇などの効果を実感する声が多く聞かれた。
Keywords:
EEG, alpha-frequency, alpha-phase difference, qigong training, High school students

加速度脈波によるタントウ功の長期的効果の評価

常木省吾、劉超、町好雄
東京電機大学大学院 工学研究科 電子工学専攻 (日本、東京)
要旨:
およそ半年おきに、気功教室に通う生徒のタントウ功前の安静閉眼、タントウ功中、タントウ功後の安静閉眼時の生理測定を行ってきた。その結果、末梢血管の状態を表すとされる加速度脈波波形のab波の振幅比b/aの絶対値は測定回数を重ねるごとに増加する傾向が見られた。これより、タントウ功を続けていくことによって、末梢血管の硬化を抑制、改善する効果があると考えられる。
Keywords:
accelerated plethysmography,internal qigong,Standing Posture Qigong,evaluation

脈波伝播時間によるタントウ功習得の評価と生理的考察

吉田洋和、劉超、町好雄
東京電機大学大学院 工学研究科 電子工学専攻 (日本、東京)
要旨:
前論文ではR-R間隔と脈波伝播時間の比率の変動を測定する事によって、間接的に自律神経活動の変化を表す事ができる事がわかった1)。しかし研究を進める上でその評価に問題点がある事もわかってきた。そこで新たな指標としてPWTT/R-Rを定義し、その生理的考察と値を用いて実際にタントウ功の評価を行った。その結果、タントウ功の強度と技術を数値から客観的に評価する事ができた。また、その結果は主観的な評価とも一致する事がわかった。
Keywords:
standing posture qigong, pulse wave transit time, pulse delay time, PWTT/R-R, evaluation, ECG, pulse wave,

近赤外分光血流計を用いた推測課題時の脳血流変化

小久保秀之1,2,3、山本幹男1,2,3、渡辺恒夫3,2,1、河野貴美子4,1,2,3、坂本和己5,2
1 国際総合研究機構 生体計測研究所(日本、千葉)
2 東邦大学理学部 心と生命の環境学研究センター(日本、船橋)
3 東邦大学理学部 生命圏環境科学科(日本、船橋)
4 日本医科大学 情報科学センター(日本、東京)
5 東邦大学理学部 物理学科(日本、船橋)
要旨:
前論文ではR-R間隔と脈波伝播時間の比率の変動を測定する事によって、間接的に自律神経活動の変化を表す事がで筆者らは近赤外分光法による脳活動研究において、隠された図形を推測するときに、左右の側頭葉で時折、突発的な血流変化が起こることを見出した(Yoichi et al, 2002)。この突発的血流変化は、推測中に浮かぶ図形イメージの明瞭さ(印象度)と関係が深い(Kokubo, et al., 2005)。これらの研究は強制選択型推測実験であったので、本研究では、自由応答型推測実験の場合の脳血流変化を中心に研究した。被験者は健康な男女計11名。標的は幾何図形、人体内部、または暗箱に設置した小物体とし、その図形イメージを3分〜30分間推測したときの脳血流変化を前頭から右側頭にかけて測定した。結果、一般人の場合は、右側頭葉で顕著な血流増加が見られたのに対し、特異能力者は右側頭葉の血流変化はほとんど見られず、代わって前頭前野で著しい血流増加が見られた。すなわち、隠された図形を推測する課題において、一般人の行う推測活動と特異能力者の行う推測活動は、脳の活動部位に大きな違いのあることが確認された。
Keywords:
fNIRS, functional near-infrared spectroscopy, temporal lobe, prefrontal area, guess, blood flow change, clairvoyance, ESP

Magnetic Alignment of Cells and Formation of Chromatin Crystalline Auto-fluorescent Structures during Concentrating Processes

Svetlana B. Norina1,2, and Kwang-Sup Soh1
1 Biomedical Physics Lab., School of Physics, Seoul National University, (Seoul, Korea)
2 Biomagnetism Lab., Physics Dept., M.V.Lomonosov Moscow State University (Moscow, Russia)

Abstract:
In this study we realized modeling of the DNA- and chromatin concentrating processes occurring under physiological stresses in organism. The terrestrial magnetic field could generate a gradient field with the characteristic parameter (H・gradH) ~ (103-105) Oe2/cm near ferritin (or magnetite, and FeS) clusters in tissues. Such conditions were realized to observe magnetic movements of cells, nuclei, chromatin particles, and DNA containing granules in gradient magnetic separation procedure. The chromatin particle concentration in gradient fields, and chromatin condensation under an apoptosis led to the formation of liquid-crystalline and auto-fluorescent structures (mesophases). The intensive autofluorescence of formed tubular mesophases was revealed after the 24h-exposure in a weak gradient magnetic field. The revealed auto-fluorescent tubular mesophases formed from chromatin particles; being DNA liquid-crystalline phases, they have the semiconductor properties, and could, possibly, play a role in the acupuncture mechanism. The phenomena of magnetic alignment of micro-particles were studied using a polarization microscopy in reflected, scattered, transmitted light. Concentration phase transitions in nucleoprotein aggregates formed from DNA-granular suspension in HGMF led to the appearance of birefringence optical anisotropic structures and magnetic susceptibility anisotropy along the appearant optical axis directed along the diamagnetic gradient of the magnetic system. Nucleoprotein granules separated from cultivated connective tissue formed various chromatin mesophases and chiral supra-molecular structures. The magnetic pressure of 106-107 Pa generated by gradient magnetic fields to cause diamagnetic compression of chromatin particles in mammalian tissue during apoptosis was found to promote liquid-crystalline phase transformations from lamellar bilayers, tubes, and hexagonal cylinders into chiral and screw-like supramolecular structures. The modeling of self-assembling processes during stresses showed the liquidcrystalline phase transitions for chromatin particles isolated from chicken nucleated red blood cells, mammalian nucleoproteins, and DNA packing nucleosome nano-particles.
Keywords:
DNA phase transitions; auto-fluorescence; magnetic separation; chromatin particles, ferritin, chicken nuclei, an apoptosis, acupuncture, nucleosomes, chromatin self-assembly.

International Society of Life Information Science (ISLIS)
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Last Modified: April 3, 2006