International Society of Life Information Science (ISLIS)

Journal of International Society of
Life Information Science


Vol.16, No.2, September 1998
ISSN 1341-9226

要旨 ABSTRACTS & KEYWORDS




[原著論文 Original Research Papers]

peer-reviewed



脳波により検討する気功と催眠の差異
(Characterization of the EEG in Qigong and Hypnosis)

河野貴美子
(Kimiko KAWANO)
日本医科大学 情報科学センター(日本、東京)

(Received on November 5, 1997, Final Revised and Accepted on June 25, 1998)

要旨:
気功と催眠の違いを検討すべく、それぞれ施術者、受け手の脳波同時測定を行った。気功法実施中、気功師の前頭葉には後頭部のα波と同期したα波の出現が見られた。即ち、後頭─前頭間におけるα波出現位相のずれ(τm)を計測すると、安静時よりずれ時間が小さくなる。この現象は気を受けた一般人にも見られた。また、気功師が特異なβ波パターンを示すとき、受け手にも似たパターンが現れた。暗示による効果を極力除いた二重盲検法を導入しての実験でも、受け手のτm値は、気功師同様小さくなった。両者の脳波の同調的現象から、何らかの信号が受け手に伝わっている可能性が示唆された。  一方、充分にラポール(精神的意志疎通関係)のとれた相手に言語を用いず、かつ閉眼による催眠誘導を行ったところ、外見的には気功と類似の動きも見られたが、β帯域に同調的パターンは見られなかった。α波は催眠中、施術者、受け手とも前頭部にも多少現れ、τm値は、両者ともに安静時より小さくなる傾向が見られた。しかし気功ほど顕著ではなく、暗算等課題集中時に見られる位相同期の範囲を超えないことから施術者に直接同調しての現象とは言い難かった。催眠では非言語誘導であっても、受け手は常時施術者から受けている誘導言語を自信のうちで反芻し、自ら催眠に入っているものと思われた。
Keywords:
EEG, external qigong, hypnosis, suggestive effect, trans-personal synchronization


坐禅時における内分泌動態
(Endocrine Responses during Zazen)

樋口雄三、小谷泰則、樋口博信2、峯岸由紀子3、伊丹仁朗4
(Yuzo HIGUCHI, Yasunori KOTANI, Hironobu HIGUCHI2, Yukiko MINEGISHI3 and Jinrou ITAMI4)
東京工業大学(日本、東京)、2東北医療技術短大(日本、仙台)、3国士舘大学(日本、東京)、4柴田病院(日本、岡山)

(Received on May 19, 1998, Final Revised and Accepted on July 21, 1998)

要旨:
ストレスに満ちた現代社会において、心を如何にコントロールするかということが重要な課題となっており、その方策の一つとして禅が注目されている。40分間の坐禅の前後における静脈血中のコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、βーエンドルフィン及びガンマーアミノ酪酸(GABA)などの変動を測定した。コルチゾールとアドレナリンは有意に減少し、ノルアドレナリンは増加傾向を示した。βーエンドルフィンは有意に減少し、GABA はほとんど変わらなかった。これらの傾向は、変化率で見ると午前中の坐禅(早 坐)よりも夜の坐禅(夜坐)において著名であった。血漿コルチゾール及びアドレナリンが減少していることから、坐禅によりストレスが緩解し、交感神経活動が低下するものと考えられる。
Keywords:
zazen, cortisol, adrenaline, noradrenaline, β-endolphin, dopamine, GABA




[第6回 生命情報科学シンポジウム 研究発表 要旨]


without peer-reveiw




  注意 ここに掲載されているのは,著者より提出された研究発表の要旨です。

安静時の一般人の手の温度分布
(Basic Thermal Distribution for the Hand of Ordinary Persons)

小久保秀之、谷口順子、平澤雅彦、山本幹男
(Hideyuki KOKUBO, Junko TANIGUCHI, Masahiko HIRASAWA and Mikio YAMAMOTO)
科学技術庁 放射線医学総合研究所(日本、千葉)

要旨:
本研究室における手の温度測定経験から、安静時に、手掌部中央の温度が高いヒトと、母指球・小指球の温度の高いヒトがいることがわかっていた。そこで、安静時のヒトの手の温度分布の基礎データを得ることを目的に、一般人81名の右手の温度分布2次元パターンを調べ、その平均温度を比較した。2次元パターンの特徴から、測定データを、手掌部中央が高温のタイプ、母指球・小指球が高温のタイプ、およびその中間的タイプと混合的タイプの4群に分けた結果、タイプによって平均温度に違いが見られた。また、性別・年齢による平均温度の違いは見られなかった。
Keywords
thermography, 2-dimensional pattern, hand, palm, thenar eminence, hypothenar eminence, hypothenar eminence, ordinary person


<フィールドレポート>
阿賀野川船あそびによる癒し効果測定結果
(Measurement Results of Healing Effects of a Boat Ride on the Agano River)

宮本高行1、大島章嘉2
(Takayuki MIYAMOTO1, Akiyoshi OSHIMA2
1北陸地建 阿賀野川工事事務所
2ワード研究所(日本、浦安市)


無極静功練功中の心電図 R-R 波間隔変動周波数解析
(Power Spectral Analysis of R-R Interval Variability during Wujijinggong)

峯岸由紀子、渡辺 剛1、山口幸雄、樋口雄三
(Yukiko MINEGISHI, Tsuyoshi WATANABE, Sachio YAMAGUCHI2, Yuzo HIGUCHI3
国士舘大学(日本、東京)
2藤沢市保健医療センター(日本、神奈川)
3東京工業大学(日本、東京)

要旨:
無極静功練功による自律神経系の活動の程度を評価するために、心電図を練功前30分・練功中50分・練功後30分間連続測定記録し、R-R 波間隔変動の周波数解析を行った。副交感神経の活動の指標であるLF/HF 値は、練功前に比較して練功中増加を認めなかった。この傾向は鍛錬者群・対照者群とも大きな相違はなかった。
Keywords:
Health-qigong, power spectral analysis, R-R interval variability, parasympathetic nervous system, sympathetic nervous system


練功者における脳波の経年変化
(Annual Changes in EEG on Qigong Trainees)

河野貴美子1.2、山本幹男2、小久保秀之2、平澤雅彦2、境田英昭3
(Kimiko KAWANO1.2, Mikio YAMAMOTO2, Hideyuki KOKUBO2, Masahiko HIRASAWA2 and Hideaki SAKAIDA3
日本医科大学 情報科学センター(日本、東京)
2放射線医学総合研究所(日本、千葉)
3東京電機大学(日本、東京)

要旨:
気功鍛錬者の練功過程における脳波の変化を2年にわたる実験により検討した。被験者は、腰をかけて行う静功の一つ、真気運行法を習う中国人女性1名(初年度練功歴3年)、同男性3名(同2年、18カ月、17カ月)である。リラックスの指標としての後頭部α波は、初年度は気功中に大きくなったが、次年度の増大傾向は減少した。気功師において一般的に気功中大きな値となる後頭部α波に対する前頭部α波の比は、初年度は安静時と気功中の間に顕著な差はなく、練功歴の長い者ほど大きい傾向が見られたが、次年度には気功中に大きくなる傾向が現れるようになった。α波の周波数は、深い瞑想的状態で遅くなる傾向が2年目にはより顕著になり、非常に遅くなった者では前頭中央部中心にθ波も見られた。
Keywords:
EEG, quiet qigong, frontal αwave, occipital αwave, α-frequency, θwave


鍼鎮痛発現時に出現するアルファ波の検討
(Study of αWaves in EEG under Acupuncture Anesthesia)

上田至宏、樫葉 均、石井昌明、堀 浩
(Yoshihiro UEDA, Hitoshi KASHIBA, Masaaki ISHII and Yutaka HORI)
関西鍼灸短期大学 生理学(大阪、日本)

要旨:
健常人で安静閉眼時に脳波を測定するとα波が頭頂部から後頭部にかけ導出される。鍼鎮痛発現時にも、広汎に分布したα波が観察されるが、同じα波として扱われる波形でも、その両者の揺らぎの挙動は違う。両者の波形をカオス解析すると、両者ともフラクタル構造を有し、周期性を示すが、その軌道は後者の方が安定している。また異なった電極部位からの波形データを重ね合わせると、前者では所々に特異的なパターンの形成があり、後者の方が全体によく同期する。これは、鍼鎮痛により知覚処理機能が低下している状態を反映したものであろう。
Keywords:
frequency, EEG, αwave, Chaos theory, attractor, acupuncture anesthesia


体性感覚に関する変則的知覚課題における背景脳波変化(その II)
(EEG Change in Anomalous Perception Task Related to Somatic Sensation - Part II -)

山本幹男、古角智子、平澤雅彦、河野貴美子2.1、小久保秀之、境田英昭3
(Mikio YAMAMOTO, Tomoko KOKADO, Masahiko HIRASAWA, Kimiko KAWANO2.1, Hideyuki KOKUBO and Hideaki SAKAIDA3)
放射線医学総合研究所(日本、千葉)
2日本医科大学(日本、東京)
3東京電機大学(日本、東京)

要旨:
本誌 Vol. 15, No. 1, pp88-96 (1997)「体性感覚に関する変則的知覚課題における背景脳波変化」において、気功師(気の送り手)と一般人(気の受け手)を感覚遮断して配置し、変則的知覚課題を課したときの受け手の背景脳波の分析結果を報告した。この実験と、そのあとに行った別の受け手による同じ実験でのデータを、受け手が送気中と感じた(感受時)半試行群と、非送気中と感じた(非感受時)半試行群に分け、それぞれに対して、送気時と非送気時の受け手のα波平均振幅の差について統計的検定を行った。感受時には、視覚野において、非感受的には、使用した手に対応する体性感覚野において、送気時と非送気時のα波平均振幅に統計的に有意な差が見られた。
Keywords:
subconscious, anomalous, perception, EEG, alpha wave, vision, somatic sensation, qigong


短期絶食の脳疲労解消効果:肥満への応用
(Effects of Short-term Starvation on Relief of "Brain Fatigue" and Its Application for Obesity)

藤野武彦、筒井浩一郎2、金谷庄藏、加治良一3、丸山 徹3、羅 美玄3、福光ミチ子2、千々岩智香子2、佐田禎造4
(Takehiko FUJINO, Koichiro TSUTSUI2, Shozo KANAYA, Yoshikazu KAJI3, Toru MARUYAMA3, Bigen LA3, Michiko FUKUMITSU2, Chikako CHIJIIWA2, Teizo SATA4 )
九州大学健康科学センター(日本、福岡)
2ヘルスC&Cセンター(日本、福岡)
2九州大学医学部第一内科(日本、福岡)
2佐田循環器内科病院(日本、福岡)

要旨:
新たな症病発症仮説である「脳疲労(Brain fatigue)」とそれに対する治療仮説である「脳指向型自己調整システム=Brain Oriented Oneself Care System (BOOCS)」を用いてその減量効果を肥満者26名において検討した。また、治療当初に3日間の絶食期間を設け、「BOOCS」による「脳疲労」解消効果を高めることにした。  治療1カ月後に、体重、体格指数(BMI)、体脂肪率は、それぞれ平均3.6kg、1.3、2.2%、有意に(p<0.01) 減少した。また中性脂肪も28.9mg/dl 減少した(p<0.05)。その他の指標には、有意な変化は見られなかったが、悪化したものはなかった。また、被験者はいずれも疲労感が減少し、味覚が正常化するものが多かった。  これらの結果は、短期絶食法を「BOOCS」に取り入れることにより「脳疲労」が容易に解消することを示唆する。
Keywords:
Brain Fatigue, BOOCS, Obesity, Short-term Starvation, Body Weight


静功・内養功の生理的な測定
(Physiological Measurements of the Static Qigong "NEI YANG GONG")

町 好雄、劉 超1、境田英昭、黄 健2
(Yoshio MACHI, Chao LIU1, Hideaki SAKAIDA and Jian HUANG2 )
東京電機大学工学部電子工学科(日本、東京)
2上海市気功研究所(中国、上海)

要旨:
呼吸は気功において特に重要で、特に医療気功である内養功でも同様である。この論文では内養功について、呼吸に関係する生理的な変化について述べる。特に呼吸として、「吸うマ吐くマ止める」と「吸うマ止めるマ吐く」の違いがどのようになるか生理的な違いについて述べる。
Keywords:
physiological measurement, EEG, ECG, blood flow, PPG, autonomic nervous system, interval R-R analysis


<特別講演 1>
脳を創る
(The Brain and Brainway Computer)

松本 元
(Gen MATSUMOTO)
理化学研究所 脳科学総合研究センター ブレインウェイ(脳道)グループ(日本、和光)

要旨:
脳は情報処理の仕方(アルゴリズム)を自動獲得するだけでなく、その為の情報も自動選択するシステムである。脳が情報を選択し、その情報の処理のアルゴリズムを獲得するためのアルゴリズム(脳の情報選択とその為のアルゴリズム獲得の為のアルゴリズム)を明らかにすることは、脳が自分の脳を自身で創ることを明らかにすることである。このことは、われわれが成長するための要因を解明することでもあるので、「人とは何か」の理解に直結する。さらに、このことは、脳と同じ原理で働く情報処理システム(ブレインウェイ・コンピュータ)の工学実現を可能にする。すなわち、プレインウェイ・コンピュータは、自身で情報を選択し、選択した情報を処理するためのアルゴリズムを自身で獲得する。ブレインウェイ・コンピュータの工学実現は、逆に脳の原理を検証することでもあり、またブレインウェイ・コンピュータは従来のプログラム稼働型コンピュータと極めて相補的である。本稿は「脳を創る」と言う立場からの脳科学研究とこの科学研究によって得られた脳に基づく人工脳としてのブレインウェイ・コンピュータの研究開発について総説する。
Keywords:
brainway computer, algorithm, creating the brain, understanding the brain, soft-computing


水のNMRスペクトルに及ぼすミネラル含有率の影響
(Effect of Mineral Dissolved in Waters on NMR Spectra)

足達義則、青木孝志2、吉福康郎2、吉田勝志2、鈴木昭二
(Yoshinori ADACHI, Takashi AOKI2, Yasuo YOSHIFUKU2, Katsushi YOSHIDA2 and Shoji SUZUKI3)
1中部大学経営情報学部(日本、春日井)
2中部大学工学部(日本、春日井)
3熊本電波工業高等専門学校(日本、熊本)

要旨:
NMRスペクトルの半値幅(Hw)については、ミネラル水で比較的多くのデータが得られており、成分によって半値幅に大きな変化が得られることが明らかとなってきた。また、pHが半値地を強く支配していることも明らかとなってきた。本研究では、こうした要素による半値幅の変化を重回帰分析し、どの成分が最も寄与しているかについて検討し、Na と pH、また EQR 照射時の変化率についてはデータ数は少ないが Ca の依存度が大きいことを示した。
Keywords:
NMR spectrum, mineral water, half width, EQR irradiation, pH


ゲージ場および弱磁場が皮膚表面電気伝導に及ぼす影響
(Influence of Gauge Field and Weak Magnetic Field on Electrical Conductivity of Skin Surface)

青木孝志
(Takashi AOKI)
中部大学工学部工業物理学科(日本、春日井)

要旨:
アハラノフとボームは1959年にベクトルポテンシャル場(ゲージ場)は物理的な意味を持つことを理論的に導き出した。実際、後年、この場は電子波の位相に影響を与えることが実験的に確認された。筆者は人体に対しても生理的影響が現れると予想した。そこで筆者はコイルによりベクトルポテンシャル場、あるいは弱磁場を重畳したベクトルポテンシャル場を発生する装置を制作し、この場の生体に与える影響を調べたところ、経絡の自律神経の興奮度に関係する皮膚の電気伝導の変化が起こることを発見した。
Keywords:
biomedical effect, Aharanov-Bohm effect, skin meridians, autonomous nervous excitement current, biological effects of magnetic field


共鳴カードを用いた知性の共鳴現象の解析(3) ─三種の試行の繰り返しによる変動─
(Analysis of Intellectual Resonance (or Synchronization) using a Card Game (3) Change by the Repetition of Three Kinds of Trials)

栗田昌裕
東京大学医学部付属病院第二内科(日本、東京)

要旨:
われわれは先の一連の研究で高次の精神活動における共鳴現象を具体的なメッセージに注目して定量的に解析する手法を確立した。その手法では数字や文字のようなデジタル情報が任意の人数の集団でどのような共鳴をどの程度引き起こすかが解析できる。方法の概略は、参加者を着席させて、定められた指示に従って思い浮かぶ情報をカードに記入させ、隣接する者同士での一致の度合い(すなわち、共鳴の度合い)をスコアとして与えて、確率論的な道具で評価するものである。今回はその手法を用いて「通常ゲーム」と「八漢字ゲーム」という二種のゲーム・ルールの下で、共鳴を意図しないで行う試行(ニュートラル試行)と、共鳴を意図して行う試行(ポジティブ試行)と、共鳴しないことを意図して行う試行(ネガティブ試行)の三種の試行を、十週間にわたり計37回繰り返した38名のデータを解析した。通常ゲームと八漢字ゲームの両方とも、スコアの平均点はポジティブ試行、ニュートラル試行、ネガティブ試行の順に有意に低下した。時系列で見るとスコアは低下傾向を示した。十週間の累積スコアには大きな個人差があった。その値に従って高得点者群、中間得点者群、低得点者群の三群を定めると、各週の三群の合計スコアにも一貫した群間差が示された。十週間の累積スコアには、男女間の平均値の有意さは認めず、年齢との正の相関を認めた。以上から、1)集団の共鳴の度合いは意図的にコントロールできること、2)本研究の条件下では繰り返しで共鳴の度合いはむしろ低下すること、3)高い共鳴能力を持った部分集団が存在すること、が示唆された。
Keywords:
synchronization, card game, information transfer, synchro-x, subconsciousness, resonance, serial trial


<特別講演 2>
歯科医療の現場よりみた“気”とその活用法
("Qi" in The Field of Dental Clinic and Its Practice)

福岡 明
(Akira FUKUOKA )
(医)明徳会福岡歯科東洋医学研究所(日本、東京)

要旨:
歯科医療に対する緊張不安感は誰しもが抱き、臨床歯科医はその対応に悩まされるが、気を基調とした東洋医学的対応は極めて効果的な手段である。  中国の気功療法についてはその方法や種類について数多くの情報があるが、今回、治してあげよう、気を入れてあげよう、という意識を持って行った施術と、単に機械論的な施術とが、いかに効果に差があるか、臨床的および生理的客観的観察を行い、また、気を電磁場的に捉えられるという観点から、米国の大村恵昭氏により考案された Bi-Digital O-Ring Test についてその臨床例を示しながら、歯科臨床の現場での気についてその活用法を含め述べてみたい。
Keywords:
dental practice, oriental medical treatment, Shiatsu massage with Qi, the peripheral blood flow, Body Compressive Elasticity System, Bi-Digital O-Ring Test


<ミニシンポジウム>
気功と精神医学
(Qigong and Psychiatry)

座長 遠藤俊吉
(Chairperson Shunkichi ENDO)
日本医科大学 精神医学教室 教授

1. 精神科疾患に対する気功の応用
田中朱美 (Akemi TANAKA)
東京女子医科大学 精神医学教室 教授
2.気功に対する一考察 ─脳波同調現象から─
藤木健夫 (Takeo FUJIKI)
一二三クリニック 院長
3.大脳機能統合と催眠
木村真人(Mahito KIMURA)
日本医科大学 精神医学教室 講師


<海外レポート>
中国人体科学最新動向
(Recent Trends in Chinese Research on Somatic Science)

何 宏
(Hong HE)
航天医学工程研究所(中国、北京)

要旨:
中国における超心理学(人体科学)研究は、この20年間に劇的に進展したが、psi に関しては科学者の間で未だ議論の余地を残している。1995年以来批判は強まり、全ての研究が「疑似科学」と批判されてきた。しかし、真剣な科学者らは、きちんと管理され、形式の整った、信頼できる科学的実験法を遂行することが、一連の論議を終わらせる唯一の方法であると指摘している。つまり確かな分析に基づく、統制のとれた証明を、と訴えている。検証すべき項目には、例外的人体機能と気功「外気」も含まれている。検証実験の準備はすでに整い、実行を待つばかりとなっている。
Keywords:
somatic science, psi, anomalous functions, clairvoyance, qigong, waiqi, verification test


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Last Modified: May 12, 1999