International Society of Life Information Science (ISLIS)

Journal of International Society of
Life Information Science (ISLIS)

23巻、1号、2005年3月号

要旨 


[原著論文]
Peer-Reviewed

イメージ法、呼吸法、意思、意識、認知、気とヒーリングによって自己を健康にする統合身体制御法

林弘一郎
岐阜県保健環境研究所(日本、岐阜)
要旨:
本報告で自己健康法として提案する統合身体制御法 (Integrated Body Control Method with Image, Breath, Intention, Consciousness, Cognition, Qi and Healing: IBC Method, IBC法)は、 イメージ法(Image)、呼吸法(Breath)、意思(Intention)、意識(Consciousness)、認知(Cognition)、気(Qi)の流れとヒーリング(Healing)を統合して、 「より多くの血液、栄養、免疫機能、気等を身体全体や患部へ意識的に送ろう」とする自分の積極的なイメージ、意思と意識を重要視して、実際の身体変化を認知し、積極的に自分の身体を変えていく方法である。IBC法は [緊張、能動的注意集中] と[弛緩、受動的注意集中]の瞬時の切り替 えを繰り返し、交感神経と副交感神経のバランスを整える。IBC法はすぐに、かつ、急激に血圧、心拍数、血流量、体温、発汗量等を変化させる。 IBC法は、器官、細胞、皮膚、神経等の再生能力、免疫、自然治癒力、新陳代謝等の身体機能を向上させることにより、自律神経失調症、肩凝り、 痛み等の病気や神経損傷他の怪我の治療に利用できる可能性があり、心身を健康にするために利用できるものと期待される。
Keywords:
Integrated Body Control Method, IBC Method, image, breath, intention, consciousness, cognition, Qi, healing, blood flow, autonomic nerve

[Proceedings of Nineteenth Symposium of Life Infromation Science]
without peer-review


生体情報計測に基づく仮想環境シミュレータを用いた歩行訓練機システムの開発

上杉一秀1,服部隆裕1, 岩田大助1, 清田公保1, 足達義則2,鈴木昭二3
1.熊本電波工業高等専門学校(日本、熊本)
2.中部大学経営情報学部(日本、春日井)
3.鈴鹿工業高等専門学校(日本、鈴鹿)
要旨:
自由に屋外を歩き回れない病院の入院患者を対象とした仮想現実感を利用した情景をHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に映し出し、歩行機と連動して情景が変化する仮想環境シミュレータを利用した歩行訓練機システムを提案する。我々はこれまでに、手のひらの電気情報とストレスに関する様々な生体情報の関連づけの研究を行っており、脈波計測により癒しの音楽にはストレス解消と正の相関があるという知見を得ている。本研究では、先行研究により開発してきた仮想環境シミュレータを用いた歩行訓練機を利用する被験者に対して、脈波と心拍数を計測する装置を新たに装着し、被験者の生体情報を歩行訓練機にフィードバックさせて利用者の状態を把握しながら歩行訓練を制御するシステムの開発を行った。
Keywords:
gait trainig system, virtual environment simulator, correlation, feedback control

ヒトの背面温度分布の定量化について
内田誠也、津田康民、菅野久信、新田和男
(財)エム・オー・エー健康科学センター(日本、静岡)
要旨:
本研究の目的は、ヒトの背面温度分布の定量化に関する研究を行った。背面温度分布は赤外線カメラによって計測された。解析は、被験者の背面形状を標準背面体形に変換し、その標準体型を21領域に分割して統計処理を行う方法を開発した。21領域ごとに平均および最高、標準偏差を計算した。基礎研究として、部屋の温度やサーディアンリズム、体脂肪率、アーチファクトについて検討した。背面温度分布の計測は、26度以上の部屋で脱衣後5分以内に計測した。背面温度のサーカディアンリズムにより、温度が安定している14:00から17:00の時刻に計測を行った。また、背面温度分布の平均温度は体脂肪率に相関し、脂肪量が高いと温度が低く、脂肪量が低いと温度が高くなる傾向にあった。背面温度分布のアーチファクトが食事や椅子の背もたれ、服の密着度等によって生じることがわかった。上記の測定条件を踏まえた上で、岡田式浄化療法と対照実験間の背面温度分布の変化を比較したところ、岡田式浄化療法を施術された被験者の背面温度が対照実験の温度変化より上昇する傾向にあった。つまり、背面温度分布解析は岡田式浄化療法のリラクゼーション効果の定量化について有効な方法であることが示唆された。
Keywords:
Thermal temperature of dorsum, external Qi, MOA purifying therapy, infrared thermal imaging camera, HF component, LF/HF component

東洋医学への学際的、科学的アプローチ ― 東洋医学古典概念
-「血」の客観化に関する研究-

森 和1, 東郷 俊宏1, 王 暁明1, 高 明1, 浦田 繁1 ,劉 影2
1. 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部(日本 三重県)
2. 未病医学研究センター(日本 東京都)
要旨:
東洋医学では古来、「未病を治す」(治未病)を唯一、最高の治療と考える医療である。「治未病」とは"病気にならないための予防的治療"つまり、養生健康回復(一次予防)を意味する。西洋医学からみた未病は、疾病の未組織の段階(前臨床期)をいい、漠然とした機能的症状(所謂不定愁訴)が主体である。東洋医学ではこの病態を「血」として把握している。そこで「血」の客観化を目的に、学際的、科学的アプローチを行った結果、「血」を東西医学の接点に立つ科学的概念に置きかえることができた。
Keywords:
Chinese medicine, integrative medicine, preventive treatment, Wei bing, blood stagnation, Oketsu, scientific approach, multivariate analysis

[Report]

国際生命情報科学会(ISLIS) 創立10周年を会員の増勢で迎えよう

山本 幹男
国際生命情報科学会 (ISLIS) 理事長、編集委員長
国際総合研究機構 (IRI) 副理事長 ( 放射線医学総合研究所(NIRS) 主任研究員、日本、千葉市 )
要旨: 
国際生命情報科学会(ISLIS)は2005年の秋に創立10周年を向かえる。設立趣意は、物質中心の科学技術から、こころや精神を含んだ21世紀の科学技術へのパラダイム・シフト(枠組革新)のための、実証的科学技術研究の発展を通じて健康、福祉、教育と社会および個人の心の豊かさを増進させ、自然と調和した平和な世界創りに寄与する事である。1995年の創設以来、19回の生命情報科学シンポジウムの主催と国際学会誌Journal of International Society of Life Information Science (Journal of ISLIS )を年2号定期発行し続けている。2002年には「潜在能力の科学国際シンポジウム」を、2004年8月には韓国ソウルで「Mind Body Science国際会議」を主催した。2004年には単行本「潜在能力の科学」を発行した。現在8カ国に情報センターを、約10カ国に会員を有す。意義あるISLISを発展させるために、創立10周年記行事とキャンペーンを実施し、会員などの大幅増勢を図る。相補代替医療へ日本でも前年に引き続き2005年度も調査費が予算化された。
Keyword:
International Society of Life Information Science (ISLIS ), Journal of International Society of Life Information Science, publication of a book, human potential science, mind body, parapsychology, qigong, complementary and alternative medicine (CAM), integrative medicine

[Mini-Symposium]

「キム ボンハン学説」とは
藤 原 知 医学博士、元大阪市立大学 助教授
要旨:
1960年代になって、キム・ボンハン教授らによって提唱されたいわゆる「ボンハン学説」は、第1に血管・リンパ管系とは明確に区別される「経絡系統」という第3の循環系が解剖学的実体として存在し、それはデオキシリボ核酸(DNA)を多量に含む"ボンハン液"を循行せしめていること、第2に「経絡系統」において細胞の新生と死滅のプロセスが"ボンハンサンアルー細胞環"の形式で営まれ、在来の細胞分裂による細胞の新生というプロセスも"ボンハンサンアルー細胞環"の一部としてそれに含まれていると示説した。  こうして、この学説は鍼灸領野での「経穴」「経絡」の解剖学的実体の解明に成功したと云うに留まらず、生物学、医学における原則的な諸命題の再検討を迫る画期的なものであった。しかし内外のアカデミズムはこの学説を黙殺し続けて時は流れ、1967年になってはじめて部分的ではあるがこの学説を支持する追試的報告が私自身によってなされることになった。  皮膚上の「経穴」に対応する"表層ボンハン小体"の解剖学的実体の検出を含む私の追試的報告が、40年に近い眠りの時を経てようやく、韓国の研究者の手によって覚醒させられたのは2000年代初めのことである。  韓国の地に"ルネッサンス"された「ボンハン学説」は今新生の時を迎えつつあり、すでにして"内・外・内外ボンハン管系統"については一定の成果を挙げるに到っている。  しかしながら、追試的研究の進展の"端緒"となり得る「経穴」の実体である"表層ボンハン小体"の追試的確認、それも普遍性における確認には成功していない。  それゆえに、普遍性において誰でもが何処でも検出しうる最良の方法の早急なる確立が求められていると私は認識する。最良の方法を手にして、やがて始まるのであろう「ボンハン学説」の全面的な追試的展開を私は夢見る。「ボンハン学説」研究には未来があると述べて、追試者への私のメッセージとしたいのである。
Keywords:
Kim Bonghan's Theory, Keiraku System, Keiketu, Superficial Bonghan corpuscle

近年韓国のボンハン・システム研究の紹介

Kwang-Sup Soh
Biomedical Physics Lab., School of Physics, Seoul National University, Seoul, 151-747, Korea .
要旨:
キム・ボンハンと藤原の研究後、1992年から約10年間はその研究を支持する報告が散発的にあった。 2002年7月から、ソウル国立大学のBiomedicalPysics研究室で血管内にある糸のような構造物、ボンハン管の検討が始められた。 糸のような構造物をアクリジンオレンジ蛍光染色を使用してボンハン管として確認した。そのサイズ、形状と核の存在は、 明らかにボンハン管の特徴を示していた。ウサギとラットの内臓表面のボンハン管とボンハン小体は全く独立した3チーム によって観察され、それらの形態的な特徴が検討された。H&Eとフォイルゲン反応によって得られた組織学的特徴は、 キムと藤原の結果と一致していた。内臓表面のボンハン小体にある顆粒(サン・アル)にはDNAが含まれていることが示された。 また、サン・アル運動の性質は、非熱的な運動である。(編集部訳)
Keywords:
ボンハン管、ボンハン小体、サン・アル、DNA

ボンハン顆粒の動きの分析
Hyeran You, Vyacheslava Ogay, Ku Youn Baik, Chunho Choi, Joon-Mo Yang, Sang-Hyun Park, and Kwang-Sup Soh+
Biomedical Physics Lab., School of Physics, Seoul National University Seoul, 151-747, Korea
要旨:
ボンハン顆粒は、ウサギの内臓表面から取り出したボンハン管とボンハン小体とを超遠心分離器を用いて抽出した。倒立顕微鏡と位相差顕微鏡を使用し、微分干渉コントラスト・モードで観察すると、ボンハン顆粒はびくびくした運動を示していた。その運動をCCDカメラで記録し、National Instrument soft wares, Vision Assistant and Lab Viewのソフトウェアで運動解析を行った。38度でのボンハン顆粒運動の速度分布と、フラクタル次元を検討した。ボンハン顆粒運動の原因、そのエネルギー及びそのメカニズムに関しては、更なる検討が必要である.
Keywords:
ボンハン小体、ボンハン管、ボンハン顆粒、ブラウン運動

ウサギの内臓表面で観察された ボンハン管とボンハン小体の組織学的特徴
Byung-Cheon Lee1, Jung Sun Yoo1, Eun Sung Park2, Yeo Sung Yoon2, Hak-Soo Shin1, and Kwang-Sup Soh1
1.Biomedical Physics Lab., School of Physics, Seoul National University Seoul, 151-747, Korea
2.Department of Anatomy and Cell Biology, College of Veterinary Medicine, Seoul National University
要旨:
ウサギの内臓表面で糸のような広げられた網目様の構造物を観察した。これらの構造物は、1960年代にボンハン・キムが報告した、ボンハン管と小体と形態学的に似る。我々は、糸のような構造物を組織学的に確認するために、ヘマトキシリンとエオシン染色法とフォイルゲン反応による組織学的手段を使って検討した.これらの構造物には、多くの洞といろいろな種類の細胞があり、特に小体には多くの未熟細胞が、管の中には多くの核を有するロッド形の筋線維芽細胞のようなものが観察された。このような組織学的な特徴は、現代の解剖学と生理ですでに知られている血管、神経、リンパ管とは全く異なる新しい構造物であり、これはボンハン・キムの報告と一致していた。
Keywords:
Bonghan corpuscle, Bonghan duct, Hematoxyline and eosin, Feulgen reaction, Acupuncture

トリガーポイント説から考える"ツボ"とは

黒岩 共一
関西鍼灸大学(日本、大阪)
要旨:
20世紀の東欧において、ブロック注射に劇的効果をもたらすポイントが見つけられた。様々に検討され、20世紀後半にアメリカのTravellがトリガーポイント(以下、TP)と呼び体系づけた。今世紀に入り、TPがツボ概念と深く関わり、ツボの実体を解明する手がかりを提供すると考えられるに至った。今回、TP現象から、故人が「決めた」ツボでなく「故人が求めた」(芭蕉)ツボを考察する。
Keywords:
responsible trigger point, Ashi point, cognitive sense, pain occurred area

経絡は脳の記憶にあり
上田至宏
関西鍼灸短期大学(日本、大阪)
要旨:
東洋医学では、"自然治癒力"、"つぼ・ひびき"という言葉がよく使われる。 なかでも、治癒力が目標とする自然状態(健康)とはどのようにして定められ、維持されているのか、"つぼ"はそれと如何にかかわっているのかに注目している。 "つぼ"については、五年前より"経穴・経絡の神経ネットワーク説"をとなえている。 脳には自律神経調節等のデータベース(成長の時々を記録した健康パターン)を記憶する『場』があり、生体が直面した刺激と対比され、異常を知らせる反応(バイタルサイン)が、証・経絡現象(経穴反応点、良導点、発赤、硬結等)として表れるのではないかと考えている。
Keywords:
Oriental medicine, meridian points, healing power, neural network theory

いけ花の体験・鑑賞が心身に及ぼす影響 ----- 浜名湖花博における公開実験-----

津田 康民1, 内田 誠也1, 山岡 淳1, 新田 和男1, 千代島 靖2 ,葛原俊作2
1. (財)エム・オー・エー健康科学センター生命科学研究所(日本、静岡)
2. (財)エム・オー・エー美術・文化財団 静岡支部(日本、静岡)
要旨:
浜名湖花博会場において公開実験を行い、いけ花の体験および観賞による心身の変 化を指尖容積脈波とアンケートを用いて評価した。推定血管年齢、波高、脈拍を指尖容積脈 波およびその加速度脈波から計算した。血管年齢はいけ花の体験やその観賞により有意に減 少した。10 項目のアンケートの主成分分析を行った。その第一主成分得点(癒され感)の高 値群は、低値群に比べいけ花の観賞による血管年齢の低下が顕著だった。
Keywords:
Flower Arrangement, Healing, Art Therapy, Photoplethysmogram

貴金属コンデンサーによる人体血液画像の変化
中村 能造
共生テック(日本,高松市)
要旨:
金、白金,銀の複合コンデンサーの人工的な気発生器を開発し、それから放射されていると考えられる、特殊な気を、人体に照射する事により、従来から言われている気功の効果と似たような効果が得られるかどうかを知る為、従来はバイ.デジタルO−リングテスト、サーモグラフイ、イーバ脳波計による貴金属コンデンサーによる特異な生体効果の実験を行ってきた。今回は,位相差顕微鏡,キセノンCTによる、人体の血液画像の変化を観察する実験に切替え、それまでの研究の洗い直しを行い、人工的な気の特性の実験、送気の実験、脳内血流の変化の実験、人体有害物の消去効果実験に及び、最後にO−リングテストの代用にも言及し、本波動の人体に影響する効果を再調査した。
Keywords:
noble metal condenser, blood image, qi, qigong, emission,qi transmission,phase- contrast microscope, xenon CT、transcribe wave, unconscions

30Hz干渉磁場の照射によるマウスの直腸温および強制 水泳の変動−気功メカニズムの解明の試み

青木孝志1, 吉田勝志2, 吉福康郎1 ,足達義則3
1.中部大学工学部(日本、愛知)
2.中部大学経営情報学部(日本、愛知)
3 中部大学教養教育部(日本、愛知)
要旨:
波長の等しい二つの電磁波が伝播するとき途中で干渉により相殺して電磁波ベクトルが一瞬消滅しても、この相殺点から次の波面が発生しさらに伝播を続ける。電磁気的相殺点とは、正確には何であろうか。生体から体外に放出された磁場の多くは、互いに干渉により相殺されることがよく知られている。筆者のひとりは気功メカニズムを理解するために干渉相殺(拮抗)場の生体作用の研究が重要であることを提案し、既に、コイルで作った65kHzの干渉拮抗場が生体に影響を与える実験事実を確認し報告した。しかし数10Hz(神経興奮電流の平均的周波数)の場合はまだ調査がなされていない。そこで、本研究では無誘導コイルで作った30Hzの磁場がマウスの直腸温と水泳活動に及ぼす影響を検討した。結果として、これらは有意な変化を示した。この実験事実は、30Hzの干渉拮抗場は生体に影響を及ぼすことを示唆している。換言すれば、数学的に相殺しているとはいえ、この場は物理的な実在であることを示唆している。また、本実験事実は、気功師等の体内を流れる電流による干渉拮抗場が他の生体に非接触・無侵襲で生理的影響を及ぼす可能性があることを示唆している。
Keywords:
electromagnetic irradiation, biological effects, interference fields, animal swimming test, rectal temperature, physical stamina, qigong mechanism

意識・生命エネルギーに関する量子ホログラフィック宇宙論的考察
奥 健夫
大阪大学 産業科学研究所(日本、大阪)
要旨:
本研究では、量子論及びホログラフィック原理に基づく現代宇宙論の観点から、意識・生命エネルギーのメカニズムに関する考察を行うことを目的とした。人間の意識・生命エネルギー(ECL)を、ある波動関数で表わされるフォトン的な波動と考え、巨視的量子凝縮体への光の凍結・物質化のメカニズムを提案した。意識場光がダークエネルギー・ダークマターに光凍結し、負のエントロピー形成から物質生命体における原子自己組織配列が生じると考えられる。ECLは、ボース・アインシュタイン凝縮、フェルミ凝縮、量子エンタングルメント、トンネルフォトンなどの量子コヒーレント的性質をもたらしていると考えられる。またホログラフィック原理及び超弦理論から、宇宙の4次元時空の全情報が3次元境界面に記録され、そのコード情報もしくは余剰7次元がECLに対応する、意識⇒生命エネルギー⇒物質情報変換モデルを提案した。物質情報から見ると宇宙情報は、時間凍結した状態であろうと考えられる。
Keywords:
consciousness, life energy, quantum theory, cosmology, holographic principle, Bose-Einstein condensation, Fermi condensation, dark energy, dark matter, frozen photon

[Special Lecture 1]

東洋の哲学と現代科学 −宇宙論の視点から−
青山 圭秀
東洋伝承医学研究所・副所長
要旨:
いわゆる聖賢と呼ばれる人びとによる直接的認知を基礎とする東洋の科学や哲学は、論理と実証を基盤とする西洋近代科学の考え方とは一見、相容れないもののように考えられてきた。しかし、かりに真理が一つであるならば、西洋近代科学と東洋伝承科学とは同じ頂きを目指す二つの道である可能性がある。本論では、インド伝承医学アーユルヴェーダの示す世界観と現代科学の宇宙論とを比べ、両者の関係性について探る
Keywords:
アーユルヴェーダ、サーンキヤ哲学、インフレーション理論、普遍知性、不二一元論

[Special Lecture 2]

曼荼羅と左・右脳

上田至宏
関西鍼灸短期大学(日本、大阪)
要旨:
近代科学が華々しく花を咲かせていますが、そこで活躍する人間はそんなに大きくは変化していないのではないでしょうか。むしろ自然から眺めた人間の感性は退化しているのかもしれません。今世紀は人間の医学が花開き、医療の現場でも感性(正しい直観)がますます必要となるでしょう。 そこで、古代の人間が感性で描きあげ、伝えられてきた曼陀羅の構成を、現在の脳生理学の機能で眺めてみますと、そこには多くの類似点が見られます。 ここで言う曼陀羅とは胎蔵界と金剛界の両界曼陀羅のことをいい、この図は最古のシステム図であるともいわれています。 密教では、世界あるいは宇宙全体は仏の姿であると考え、自然そのもので命あるものとみなされています。 その世界は常に「生まれ、成長し、滅びる」もので、曼陀羅にはその考え方が反映され、時の流れ、カオス、フラクタルの概念が内包され、生理学的な面では右脳と左脳がそれぞれの曼陀羅に対応しています。 そこでは人間の存在も自然の生命活動の一部分です。 修行者はこのマンダラを観想することでそこに存在する「縁起」に気づきます。 古代の人間が感性で描きあげ、伝えられてきた曼陀羅の構成概念のすばらしさに驚嘆させられます。
Keywords:
Taizo Mandala, Kongokai Mandala, brain physiology, chaos, fractal, right and left brain hemispheres

前頭部波パルス光同調法による 血中カテコラミン値の変化についての検討

亀井 勉1,2, 井城延明3, 鳥海善貴4, 大野 智2, 5 ,神保聖一6
1.島根難病研究所(日本、出雲)
2.金沢大学大学院医学系研究科補完代替医療学(日本、金沢)
3.八尾市立病院(日本、八尾)
4.島根大学医学部小児科(日本、出雲)
5.大阪大学大学院医学系研究科癌ワクチン療法学(日本、大阪)
6.且O菱化学ビーシーエル(日本、東京)
要旨:
メンタルリラクセーションを促す方法の一つとして、光フィードバック(Photic Feedback; PFB)が知られている。これは、頭部からα波成分を抽出し、その周波数と振幅を光の周波数と輝度にリアルタイムで変換させる技術である。PFBは通常、閉眼中の眼に点滅光を照射するので、使用者によっては、眼にとって物理的ストレスにもなり得る。われわれは、点滅光が眼に刺激とならぬよう、赤色発光ダイオード光を前頭部のみに広範に照射するPFB-前頭部α波パルス光同調法(PFB-FAPPS)を開発した。10名の健常者を対象に、1回15分間、1日2〜4回本法を実施し、1回目と21回目の実施前に血清カテコラミン濃度を測定した。その結果、α波の賦活化とともに、血清中のエピネフリンとノルエピネフリンの濃度の減少が認められた。これにより、PFB-FAPPSを繰り返し実施すると、ストレスを軽減させる効果が期待される。
Keywords:
photic feedback, frontal alpha wave pulsed photic synchronization, catecholamine, epinephrine, norepinephrine, relaxation

体感覚 訓練を通じて開発されるESPについての予備研究

アン・サンヒョン、ソン・ミンギュ、キム・ソンウン、 アン・スンチャン、リュウ・チャンス、イー・ウルスン、イースンホン
韓国脳科学研究院 (ソウル、韓国)
要旨:
本研究院で開発した気修練法である脳呼吸の修練過程で通常、知覚しにくい対象についての情報を得る現象が認められた。これをHSP(Heightened Sensory Perception)と名づけた。HSPは、体感覚訓練に基づきその能力が開発されるという点から、これまでのESP(Extrasensory Perception)とはまったく異なる概念である。本稿は、第一に、1998年以降、HSP能力を証明するために行われたデモンストレーションの状況と結果をまとめたものだ。第二に、HSPの科学の最前線に向けて試みた脳波の測定とfMRI実験について盛り込んでいる。実験では被験者は目を隠したままモニターにランダムに現れる刺激(色、形)を透視し、統制実験では目を開いたまま同じ条件の実験を行った。HSP状態で脳の特定の部分が活性することが認められ、アルファ波とガンマ波の時間、空間的な変化を観察した。最後に、実験の分析にあたって提起された課題について簡単な議論を行った。
Keywords:
Brain Respiration, Heightened Sensory Perception, Extrasensory Perception, EEG, fMRI

速読熟達過程における脳波等生理指標変化

河野貴美子1 ,佐々木豊文2
1.日本医科大学 情報科学センター(東京)
2 NBS日本速読教育連盟(東京)
要旨:
速読習熟に至る過程での生理的な変化を脳波、呼吸、脈波、SpO2の計測により検討した。被験者は右利き青年健常者の男性2名である。課題は閉眼での安静、クラシック音楽静聴、暗算、そして速読教本を用いての記号追跡、文字追跡、文章理解等で、訓練初日から3回にわたり計測した。閉眼課題における後頭部のベータ波平均振幅値は回を追って大きくなる傾向がみられた。後頭部に対する前頭部のベータ波位相のLag timeは徐々に小さくなり、集中度の上昇がうかがえた。さらに、左側頭ウェルニッケ言語野近傍の電極位置T5と右後頭O2におけるベータ波平均振幅値について、文章理解課題実施中の値から記号追跡時の値を差し引いた値を検討したところ、T5においては回を追って減少し、O2において増大する傾向が見られた。熟達するに従い、言語理解的な読書から視覚イメージ的な読み取り方になることが示唆された。
Keywords:
alpha-wave, beta-wave, left and right hemispheres, linguistic area, rapid reading

ブラジル児童に対するサイ能力誘発訓練の試み

小久保秀之1, Fabio Eduardo da SILVA2, Sibele PILATO2, Reginaldo HIRAOKA2 ,山本幹男1
1. 国際総合研究機構(日本、千葉)
2. 統合的スピリチュアリスト大学(ブラジル、クリチバ)
要旨:
1980年代に中国で開発されたサイ能力誘発訓練を、ブラジルの児童11名に適用した。この誘発訓練は、丸めた紙片に書かれた文字・図形を標的とする自由応答型の訓練であり、中国の雲南、北京、上海で盛んに実施され、優れた能力者の育成に成功したといわれている。今回、筆者らは雲南大学の手法に基づき、非漢字圏であるブラジルの児童に誘発訓練を行った。また、訓練中の物理乱数発生器の出力異常の有無も調べた。訓練回数が2回であったこと、少人数集団であったことから、能力開発成果を確認するには至らなかったが、訓練法自体は標的作成を工夫すれば非漢字圏の被験者にも適用できると判断された。
Keywords:
guess, training, Brazil, child, recognition, clairvoyance, psi

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Last Modified: March 10, 2005